このレビューはネタバレを含みます
ニジガクシリーズ、完全続編OVA作品！
まず前提にTVシリーズを踏まえた内容となっているため、今作単体で観るのはオススメしません。
説明スキップに関しては、青ブタシリーズでも同様の作りでしたね。
さて、本題に入りますが、今回は栞子に焦点が置かれたストーリー展開となっており、13人（＋ゲスト1人）とあまりに多いキャラクターのわちゃわちゃコメディに、一応のー本の筋ができていました。
ただ尺の問題でカットされていく描写、イベントが多く、もっと長尺で観たかったという思いが強いです。
ライブシーンは2回カットされたからこそ、最後のカタルシスが強調されていたのでしょうが、もう1回くらいは変化をつけた上でライブシーンを流すことはできたと思います。
短めにしたり、最後をより派手にしたり、色々と手はあった気がします。
最初に、いい感じの音楽を流しながら風景を流す描写を入れるなら、尚更入れてもよかったのではないかと思う私がいました。予算も時間もなかったなら仕方ないかもしれませんが！
ただ終盤の栞子の成長描写、ライブシーンがとにかく素晴らしく、映画館で観て良かったと思えるものになっていました。
手書きとCGが違和感なく組み合わされ、キャラクターの心情が曲調や歌詞に反映されるという、観客の感動をどストレートに呼び起こす、いい意味でも悪い意味でも1期の焼き回しができていました。
テーマ性は広く共感できるものになっていると思いますが、それ故1つの作品として観た時に弱さを感じざるを得ませんでした。
これがTVシリーズの1話分として放送されていたら、盛大な拍手を送れたでしょう。
続編映画三部作が決定したようなので、今度はそちらに期待したいと思います！
