20周年記念の続編ということで発表時から何かと話題になっていた作品。
仕事の都合で少し遅れたが本日鑑賞。
真理、草加はクリーニング店を営みながらオルフェノクの庇護活動を行っていた。対してスマートブレイン社はオルフェノクの排除を仮面ライダーミューズを筆頭に行っており真っ向から対立姿勢にあった…。
555自体視聴したのが8年近く前になるが、仲が良いのか悪いのか分からない仲間たち、ライダーとオルフェノクが入り乱れ善悪がごちゃ混ぜになる感覚、ベルトの移動で変わる変身者、といったいわゆる「555テイスト」がしっかりあって懐かしい感覚があった。
だが、スマホになった新ファイズを見て気付かされた事があり、ケータイを折り畳む事で部品になる所がスタイリッシュだったのであり、そのものをベルトに差し込むスマホ型は正直ダサいと思わされた。新ファイズも一般人が紙や段ボールで作ったスーツの様に野暮ったいフォルムになっていて「あぁ、これは無い」と断じるに至った。もっとも、結果的にはそれがラストバトルへの前振りになっていたとも言えるが。
乾巧はTVシリーズでも、後の仮面ライダー4号でもその運命に暗いものしかなかったが、今回初めて彼の未来を感じられるラストになっていたのは、生粋の555ファンにはどう映ったであろうか。
そして、同じような末路であった草加はある意味不滅の存在になった気がする(笑)。彼はもはやコメディ要員である。
Vシネらしい小品感は拭えなかったが、令和のファイズとして及第点の出来栄えだと言えるのではなかろうか。
すっかり中年になったが、やはり海堂の存在はこの作品に必要だと思い知らされた、願わくば彼を筆頭にオルフェノク達の未来にも、幸あらんことを願う。
スマートブレイン、大企業なのに社長が動きすぎである。