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哀れなるものたちのskのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ウィレムさんが出演?
これ見るしかないよね?

という訳で見てきました。

タイトルの"哀れなるものたち“
鑑賞しながら考えたんだけど、
素直に考えると
①エマストーン演じるベラ
 or
②ウィレムデフォー演じるゴッドたちのことなんだろうけど、
わたしは人間含む生き物そのものが哀れなるものだと思いました。
邦題も、哀れなることではなく、哀れなるものたちなんだもの。
ストレートな邦題なのになんとなくすごくセンスを感じました。

作品上には体は大人、中身は胎児な人間だけではなく、上半身はアヒルだけど下半身は犬だとか、そういった存在もいるのよ。
最初は自然とそういった存在がある世界なのかと思ったけれど、あれ?ちゃうな??と思わせる違和感がだんだんと仕事をしていく。
そういった存在を生み出した存在そのものが哀れな存在なのではないかと思いました。
最初は極彩色のフルカラーなのに、ベラが屋敷にいる間は白黒、そこからベラが冒険(と言う名の公認駆け落ち)をしてからは再度フルカラーへ。
途中覗き穴から覗いたようなカメラアングルもあったり、
段々とベラが世界を学び、理知的になっていくのが感慨深かったです。
それにしてウィレムさんやばない??
マッドとゴッドの間を存在感マシマシながらも脇役の域を超えない演技をまざまざと見せつけられました。
マッドサイエンティストなのに、マッドになりきれず、愛と知識欲の間で苦悩するウィレムさんまじ最高。
ウィレムさん出てるからっていうのが理由で観に来たのですが、大正解でした。

途中考えすぎたのと外の天気悪くて頭痛がひどくなったのですが、目を離せないくらい惹きつけられる作品でした。
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