たけちゃん

女王陛下の007のたけちゃんのレビュー・感想・評価

女王陛下の007(1969年製作の映画)
3.8
疲れたので眠っているんだ……


ピーター・R・ハント監督 1969年製作
主演ジョージ・レーゼンビー


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
1月30日は音楽家ジョン・バリーの命日です。なので、今日はこちらを同時開催しましょう!
シリーズ「月イチジェームズ・ボンド」
第6弾、2代目ジェームズ・ボンドとなるジョージ・レーゼンビーの「女王陛下の007」です。
ジョージ・レーゼンビーは、この1作のみでボンドを降板しますが、後々作品が再評価され、全24作中で、常にベスト10に入る人気作となりましたよ。


映画の前にこちらから……
【ジョン・バリー】
1933年11月3日、イングランドのヨークシャーで生まれる。幼い頃からピアノやトランペットに親しみ、ロンドンの音楽学校に通うが、直ぐに退学し、地元のジャズバンドで演奏していた。1957年にはEMIからデビューしている。
1959年に「狂っちゃいねえぜ」で映画音楽に進出し(このメイン・テーマ、大好き。エレキギターの使い方がサイコー)、翌年、「007 ドクター・ノオ」で「ジェームズ・ボンドのテーマ」を編曲し、人気が出る。
1966年の「野生のエルザ」を始め、アカデミー賞作曲賞を4度受賞しています。
2011年1月30日、ニューヨークで亡くなりました。享年77歳でした。






さて、映画です。
人気があるのも分かるなぁ。
ラストでいっきに持っていかれました。
こんなラストの007、ありますか?
今回、観て思ったのは、クレイグボンドの印象に近いということですね。
前から書いていますが、僕はロジャー・ムーアのボンドで育っている娯楽人間なので、クレイグボンドはちょっとシリアス過ぎるんですよね。
笑いが無く、遊びが無い。

このジョージ・レーゼンビーのボンドには、そのクレイグボンドと同じ感じを持ちました。
また、途中、ちょっとだれるんですよね。
実は142分は長い。
もう少し、手際よくまとめてくれると嬉しかったな。


でも、そう言いながら、ジョージ・レーゼンビーのボンドは、いかにも英国紳士然としていて、割といいですよね。すらっとした長身で、アクションも出来る。オーストラリア出身なのは、驚いたけどね。ボンド役ってイギリス人しかなれないと思ってましたよ。←ソンナコトナイ
30歳で007になったので、とにかく若々しい( ˘ ˘ )ウンウン
やっぱりこの1作での降板は惜しかったなぁ。
華がないと思われたのか、公開時は人気が出ず、次作はショーン・コネリーに戻りますからね。
でも、中盤から後半のアクションはすごい。
ジョージ・レーゼンビーが、かなりアクションの出来る俳優なので、そこが大きいんです。マーシャルアーツやスキーのインストラクターを務めるほどの腕前でした。
でも、惜しむらくは、主演だったので怪我を避けるため、劇中のスキーはスタントが演じているようです。


ピーター・ハント監督の演出は小気味いいね。
パンチやキックの瞬間を強調した演出がアクション映画らしくて、僕は好きですわ( ˘ ˘ )ウンウン
Mのバーナード・リー、Qのデズモンド・リュウェリン、マニーペニー役のロイス・マクスウェルなど、お馴染みのメンバーも出ています。
ブロフェルドも猫抱いて出てくるし、ラストシーンの衝撃で、強く印象づけられ、今観ると悪くないよね。
もう少しユーモアがあったら、かなり好きだったかも。惜しいなぁ。





最後に音ネタ💩ウンチクンです。
今作の挿入歌はルイ・アームストロングが歌う「愛はすべてをこえて」は良いですよね~。
ボンドとテレサが親しくなり、愛し合う場面で流れます。
ジェームズ・ボンドで、こんなに平和なシーンは他にないですよ。ただし、2人に挟まれてお父さんが車の真ん中に乗るシーンは、自分なら耐えられん(笑)と思いましたよ。




【おまけ:今作のボンドガール】
トレーシー(テレサ)・ディ・ヴィンセンゾ役のダイアナ・リグ。
シリーズ通じて、ボンド唯一の結婚相手。
彼女の設定は、のちのちのシリーズでも度々言及されていますよ。