とりん

モンスターVSエイリアンのとりんのレビュー・感想・評価

モンスターVSエイリアン(2009年製作の映画)
1.5
実に中身がなさすぎる映画。こういうアニメ映画に深い話を求めているわけではないが、見ていて楽しく感じられなかった。
モンスターとエイリアンが戦うといった発想はきっとこれまでにもあったと思うけれど、そのモンスターを隔離していたのは政府であり、対応策がないからモンスターと戦わせるってあまりにも理不尽な考え方。
アニメだからまだいいけれど、あんなにふざけた大統領、憤りしか生まれなかった。それにコーヒーメーカーのスイッチの隣に同じスイッチとして核ミサイルのスイッチを設置してる時点で核に対する稚拙な考えがまたそれを助長している。
スーザンの気持ちの変化が唐突すぎる。他のモンスターはおそらく長い間かけて前向きになった(それか元から前向き)のに、スーザンに関しては自分の元の生活のためにエイリアンと戦いに行くが、後に婚約者にフラれてすぐに地球を守るための正義感が強くなるという、切り替えの早さ。
肝心のモンスターも凝ったキャラクターではなく、半魚人、スライム、擬人化虫博士、巨大昆虫、巨人、といった大してオリジナル性も感じられないキャラクターばかりだし、巨大化生物が二匹もいるってすでにキャラ被ってる。
今回吹き替えで見たけれど、字幕で観れば良かったと後悔。
単に変なキャラクターたちが戦ったり、しょうもないギャグを飛ばしたり、小さい子どもは何も考えずに楽しんで観れるかもしれないが、大人が観るには少しきつかった。
とりん

とりん