つるぴ

インビクタス/負けざる者たちのつるぴのレビュー・感想・評価

-
2020/01/23

舞台はアパルトヘイト政策が廃止されたばかりの南アフリカ共和国。同国初の黒人指導者となったネルソン・マンデラ大統領は、対立する黒人と白人をひとつにするため、国のラグビーチームを立て直すことに。長らく国際試合から追放され弱体化していたチームは、過酷なトレーニングを乗り越え、ワールドカップ優勝を目指す。熱い志と不屈の精神で南アフリカと世界を変えていくマンデラ大統領とラガーマンたちの奇跡の物語。



南アフリカ 1990年2月11日

テロリストのマンデラが釈放された。

警備に白人も仲間入り。

マディバ=大統領の種族を敬意を込めての呼び方。

ラグビーは惨敗。

スプリングボクスはアパルトヘイトの象徴。

ラグビーを立て直そうとする。

サッカーは荒くれ者が闘う紳士のスポーツ。
ラグビーは紳士が戦う荒くれ者の...

ぜひ教えてくれ、君のリーダーとしての哲学とは何かね?どうやって、チームのみんなに本気を出させる?

手本を見せます。自分が手本となるよう心がけます。

それは懸命だ。実に真っ当なやり方だ。だが、仲間から限界以上の力を引き出したい時はどうする?リーダーにとって常に難題だ。私はヒラメキが大事だと思う。では、どうすれば持てる以上の力を出す、ヒラメキを与えられるか。どうすれば周りのものをやる気に出来るか。その答えは他人の生した偉業に触れることだと思う。ロベントウ?にいた頃絶望的な状況にも置かれたが、ある詩人の書いた詩に感動を得た。詩に。ビクトリア時代の詩だ。ただの言葉だが、打ちひしがれどん底に沈んでいた私に立ち上がる力をくれたよ。もう、よそう、わざわざこんなところまで来て、年寄りの戯言など聞きたくないだろう。

とんでもありません、とても共感できます。国際試合など、ビッグマッチのある日、会場へのバスの中ではみんな、沈黙しています。

ああ、そうか、心の準備をしているんだな。

準備ができた頃、僕はいつもなにか曲をかけます。みんなが知っている歌を選んで。歌詞をみんなで聞くと、力が湧く。

それで思い出した。私は招待されて行ったんだ。1992年のバルセロナオリンピック。スタジアムにいた人全員が、歌で歓迎してくれた。あの当時、未来は...国の未来は、闇の中だった。しかし、世界中から集まった人々が歌う声を耳にするうちに私は自然と南アフリカ人であることに誇りをもてた。そして、力が湧いたんだ。国のため尽くそうと。おかげで私は限界を超えて挑むことができた。

その歌はなんという歌ですか?

それは、“神よアフリカに祝福を”だ。実に心が奮い立つ歌だよ。この国にもヒラメキがいる。この新しい国を築き上げるためには、国民から持てる以上の力を引き出さなねばならないのだ。


車に戻る。

どんな人だった?

とにかく、あんな人に会ったの初めでだ。

でしょうね。で、要件は?何話したの?ラグビー?どんな話?フランソワ!なんとか言ってよ!何だったの?

ワールドカップで優勝しろってことか?


専門家は予選どまりだと。

専門家とやらの予想が絶対なら私たちはまだ刑務所にいる。

決勝は世界10億人以上の人が見ると予想されている。

それは素晴らしいチャンスになるな。


ラグビー教室をやる!

ONE TEAM
ONE COUNTRY

1つのチーム
1つの祖国

この映像はどんなスピーチより影響力がある。

国歌。覚えるか覚えないかは君たちに任せる。

“神よアメリカに祝福を”だ。勝つには俺たちにも必要だ。神の力が。


ランニングだと言い、みんなで刑務所へ。

大統領がいた独房。
46664は64年に収監された、466番目の囚人ってこと。

大統領がいた頃を再現している。

夜よりいでて私を覆う奈落の時、漆黒の闇。どんな神であれ感謝する。征服されざる我が魂。過酷の魔の手に落ちてなお、私は怯みも叫びもしなかった。運命に打ちのめされ、コウベが血にまみれようと!決して屈しまい。怒りと涙尽きぬこの地の彼方。死の影が恐怖を仄めかす。だが、行く年月、脅威に晒されようと、私は何ひとつとして恐れはしない。その門がいかに狭くとも、いかなる苦しみを負うことになろうとも。私が我が運命の支配者。我が魂の指揮官なのだ。


観戦しながら少し仕事をしないか?

ラグビーだけ楽しんでください。

みんなでビデオを見る。

からの、外でみんなでラグビーをやってる姿を見ながら、

これでもラグビーは時間の無駄かね?

無くさないで、二度と手に入らない。

私、ママ、ネリーン...あ、待て、もう1枚あるぞ...誰のだ?

黒人のお手伝いさんの分もチケットをプレゼントした。

オールブラックス対アイルランドは43:19
ウェルズにも34:9
日本戦では145:17←国際試合の新記録!
日本...弱っ。笑
準々決勝のスコットランド戦は48:30
イングランド戦は45:29

彼らの勝因の半分はハカの威力!

諦めるな。ここで引く訳にはいかん。この国は誇れるものを求めているんだ。


明日が心配?

いや、明日結果がどうなろうと運命に委ねるよ。試合のことより、30年も狭い独房に入れられて、それでも人を許せるのはどうしてか考えてた。

試合も始まろうとした頃、ジャンボジェットが接近。


同点まで追いつき、蹴ったボールは...

フランソワぜひ一言
見事でした!

しかし、この声援なしでは優勝はできなかったでしょう?ここにいる63000人のファンのおかげですね!

はい!でも、ここにいる63000人だけじゃありません。4300万人の国民みんなのおかげです!


ありがとう、祖国に誇りをもたらしてくれて。

僕こそ感謝しています。誇れる祖国にしてくださって。
つるぴ

つるぴ