『ハイキュー!!』のストーリーやキャラクターがすばらしいのは言うまでもないので、この映画について。
まず、TVシリーズならもっと時間がかかるであろう1試合を85分というアニメ劇場版らしい尺にまとめつつ、決して薄味にもなっていないバランス感覚が完璧。
ある意味“カット”されたであろう点取り合戦は、逆に試合のリアルなテンポ感を演出するパートとして機能していたし、そこに過去の両チームのドラマの回想も効果的に挟んで感動させる。足し算・引き算ともに満点なのでは?
さらに音楽・音響も印象的。無音・小音の使い方が巧すぎて、絶望も希望も“集中”も、何度も音響によって体感させられ、鳥肌が立った。
そして何といってもカメラワークが大迫力。1ポイント目で早くも全身を興奮が駆け抜ける瞬間を作り出したにもかかわらず、そこからも様々な構図・動きで飽きさせない圧巻の映像が続き、映像はどんどん進化していく。
そして終盤には「そんな視点できる!?」と度肝を抜かれるカメラワークも。
最後はしっかりSPYAIRで締め、心底最高の劇場版だった。
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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】アニメ版
※作品のウリじゃなさそうな部分は「-」
総合点89pt/100pt 星換算★★★★☆4.5
95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級
《配点》
★好み(主観によるただの好み・印象の強さ)
86pt/100pt
★監督(コンセプト・元ネタ選定・主題・固有演出)
88pt/100pt
★脚本(設定・起承転結・言葉・脚本でのテンポ)
80pt/100pt
★撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
98pt/100pt
★演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
89pt/100pt
★編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
80pt/100pt
★音響(録音・音響)
90pt/100pt
★音楽(サントラ・歌曲)
89pt/100pt
★美術(キャラデザ・作画・セット)
93pt/100pt
★配役(キャスティング)
98pt/100pt
★VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
87pt/100pt