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首だけの情事の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

首だけの情事(1980年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

ニューオーリンズで、交通事故で斬首された不倫相手の頭部を冷凍保存し、それとの「情事」に耽る主婦。ひとことで、酷い駄作。監督が表現したかったことの焦点が定まっていないことと、表現手法が稚拙なことが、駄作の要因だろう。エロとグロを適度にミックスしたホラーをやりたかったのだろうが、どちらも中途半端。序盤で、姉が弟を溺死させるシーンがあるが、それだけのことをする動機に必要な、説得力ある説明が全くないなど、脚本は作り込み不足。盲目の人物の、不穏な雰囲気を醸成するためと思われる起用の仕方も不快(この起用法は、サスペリアなど当時のイタリアンホラーの伝統なのか?)。そして姉を演じる子役俳優、棒読みで演技も下手だ。映像には、鏡でオーディエンスの空間感覚を揺さぶろうとする意欲が見られるが、やり切っていない。そして音楽、怖そうなシーンでの弦楽合奏の不協和音はまあよしとして、ニューオーリンズだから?笑、毒にも薬にもならないイージーリスニングジャズは失笑しかない
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