最近の映画記録、TIFFの5日目にみた「バイタル・サイン」のこと。ワールド・フォーカスの一本で、香港映画。
映画祭っぽくないウェルメイドな一本。正直観なくて良かったかも。
主人公は香港の救急救命士。40代くらいで、妻を亡くし娘と暮らすシングルファーザーである。
この主人公マー、仕事では叩き上げの現場主義、管理職への昇進を断り救急隊長を続けている。
そんな中、中国本土からやり手の若者ウォンが赴任し、ウォンの隊に配属され…という展開。
キャラの立て方やドラマは適切だが、TVドラマの映画版を観ているような印象。
面白かったのは、民主化が後退した最近の香港の空気感。香港国籍の人々は、英連邦諸国への移民をみな考えている。マーも娘をカナダに移民させようとする。だが本土から来たウォンにはそれは無関係というコントラスト。
突如大写しになる「理想のトマト」に驚き。