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広島を上演する
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『広島を上演する』に投稿された感想・評価

3.0
【媒介を通して見つめる世界】
動画版▼
https://m.youtube.com/watch?v=ag8TSpOxnwg

東京フィルメックスで上映された広島をテーマにしたオムニバス『広島を上演する』を観た。日本のインディーズ映画は、行間を語りや空間によって表現するのに長けた作品が多いのだが、本作ではそれぞれユニークなアプローチから現実、虚構、歴史を紐解いていっており興味深かった。

最初の2編、「しるしのない窓へ」「ヒロエさんと広島を上演する」は明確に対となっている。川辺からアパートへと眼差しを向ける。アパートの部屋と部屋は無個性に見える。だが、語りによってその内部の生活へと歩み寄る。丸縁の画、仄暗い中で『ジャンヌ・ディエルマン』のような冷たさを持った生活が紡がれていく。一方で、「ヒロエさんと広島を上演する」ではアパートから広島の街へと眼差しを向ける。そこへ戦争時の壮絶な体験の語りを乗せていき、美しく平和な街の風景と対位法的関係性を築き上げていく。後者に関しては、いわゆるクロード・ランズマン的アプローチであるのだが、いかんせん画が乏しすぎて退屈に感じる。ランズマンの場合、重々しい土地の空気感の中、被写体の表情を捉え続けることにより、より想像力が掻き立てられるものとなっているのだが、ここでは顔が一切提示されず風景に語りを乗せていく。これがあまり上手くいっていないように感じた。

「夢の涯てまで」では喪失による浮遊感といった抽象的なものを画として具体的に浮かび上がらせるのに長けた一本に仕上がっていた。「広島へ行ったが、何も見つからなかった」という紙に記された独白。不自然な眼差しにさらされるまま、主人公は彷徨う。本屋で広島に関する本を求める。実際に足を運ぶことが解決に繋がらなかった場合、その地に関する文章を通じて再度擬似的に旅へ出ることで解決へと繋げることが可能なのだろうか?映画は簡単に答えは出さない。誰かの気配を感じる夜と昼、そして実際の場と読むことによって生まれる場を通して自分の落とし所を探そうとする様に感銘を受けた。

そして思わぬ大収穫が、最後の「それがどこであっても」である。演劇パートとASMR用のダミーヘッドを使って音を採取するパートに分かれている本作は異様に惹きつかれるものがあった。冒頭、演劇の練習が行われるのだが、不自然に扉が外へと開かれている。外部から、ぎこちない演技が見られる状態の中、身体表象によって状況が生み出されていく。観客は役者を凝視することによって共犯関係的に虚構が生み出されていく。同時に収録パートではダミーヘッドを使って現実の音を捉えていく。何気ない音に対して凝視を行うことになる。それはその土地を知ろうとする運動であり、実際に銃声の音が忍び込み、独特な真実が紡がれていく。この4編共通して描かれる媒介を通して現実や虚構、歴史と向き合うテーマを演劇と音探しを結びつけて語ってみせるアプローチに衝撃を受けたのであった。遠藤幹大監督は今後注目していきたいところである。

「しるしのない窓へ」▶︎60点
「ヒロエさんと広島を上演する」▶︎20点
「夢の涯てまで」▶︎70点
「それがどこであっても」▶︎90点
マレビトの会の「上演する」シリーズの「福島を上演する」「長崎を上演する」に続いての3作目。今回は映画で。4本の短編のオムニバスで、ロケ地は広島に限らず東京での撮影も含め様々な切り口から広島を描く。制作意図を図りかねた作品もあったが、興味深く。

個人的には、草野なつか「夢の涯てまで」が最も印象に残った。飯岡幸子による撮影ということもあってか、杉田協士作品と同様、長回しで無言の余白を存分に活かしていた。大切な人の喪失を描いている点においても『春原さんのうた』を強く想起。人との会話や陶芸や描画や読書を通じての癒しもリアル。

三間旭浩「しるしのない窓へ」
交換詩と創作を通じての今の広島という街と自分自身の理解。
山田 咲「ヒロエさんと広島を上演する」
被爆者自身による当時と自らの母についての語り。あまりにシンプル。
遠藤幹大「それがどこであっても」
上演風景とフィールドレコーディング。関田育子作品を想起。
2.5
広島平和記念日の今日、下高井戸シネマにて観賞。
演劇集団 マレビトの会による一連の演劇作品、『長崎を上演する』、『福島を上演する』に続く企画として製作された、4編からなるオムニバス映画。

分かれたのはかの地との距離感。現地で撮るか、離れて撮るか。先行する2編は現地で、後続する2編は東京で撮影。
気に入ったのは、3編目 草野なつか 監督の『夢の涯てまで』。飛び地としての「広島」を東京で探す。似たような座組みで作られた『春原さんのうた』を彷彿とさせる喪失の物語。

遠きに在りて想いを馳せる。

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