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Silent Night(原題)のNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

Silent Night(原題)(2023年製作の映画)
2.2
2024/02/11鑑賞。45点。
ブライアンがDUVAというウォッカを飲んでいたが、DUVAとはスウェーデン語で鳩を意味する。ジョエル・キナマンのルーツであるスウェーデン×ジョン・ウーのトレードマークである鳩・・・おそらくこれは意図的な演出なのだろう。
ジョエル・キナマンって映画だとあんまりタフガイ役がないけど、彼の意向なのか?
ファンの多くは、アメリカ版【ザ・キリング】や【オルタード・カーボン】のような危険でフェロモン漂うアウトロー役を望んでいるはずなのに。
殺すつもりでギャングのアジトを襲っておいて"女だから"という理由で殺しを躊躇する理由がひどい・・・この作品はアクション75点/人物描写・ストーリー展開10点の残念な作品。
2020年代にスローモーションを使ってもダサくならないアクションは、さすがジョン・ウー。しかし、最後に手紙の文章を見せる演出なんて90年代で廃れたと思っていたが、悪い意味で時代遅れな一面も見せてしまった。ちなみに、作中でギャングの抗争により殺される女性警官は、ジョン・ウーの娘。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
ギャング団【GI-7】と対立ギャングの抗争の巻き添えにより息子を失ったブライアン・ゴッドロック(演. ジョエル・キナマン)は、自分の手で復讐を果たそうとする。だが、素人の彼が太刀打ちできるわけもなく、【GI-7】のリーダー・プラヤの反撃により背中と喉を撃たれて病院へ搬送される。

一命を取り留めたものの、声帯は破壊されて2度と声の出ない体に。
リハビリ後、妻・サヤと一緒に暮らす家に戻ったブライアンは、酒に溺れる日々を送る。
時間が経とうと彼の喪失感・復讐心が消えることはない。
彼は酒を断つと、息子と声帯を奪ったプラヤ、彼の率いるギャング団【GI-7】への復讐を決意し、肉体改造と殺しのスキルを磨くためのトレーニングに励む。

息子の命日である12月24日。
この日までに【GI-7】のメンバーと彼らのアジトをリサーチしていたブライアンは、ついに攻撃を仕掛ける。
その一方で、復讐を完遂する前に自分が死ぬ可能性も考えて、市警察のヴァッセル刑事(演. キッド・カディ)に【GI-7】絡みの犯罪の証拠を送る。
【GI-7】の情報を仕入れるため、以前ブライアンが警察署に来たことを知っていたヴァッセル刑事は、彼が復讐をするつもりだと気付く。

復讐のため【GI-7】のアジトに向かったブライアンと彼を心配して駆けつけたヴァッセル刑事・・・ヴァッセル刑事はブライアンの気持ちを察して復讐に手を貸し、2人はついに【GI-7】を皆殺しにする。

壮絶な殺し合いによって、ブライアンもヴァッセル刑事も致命傷を負っており、2人はそのまま息を引き取る。
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