変わらずのホラーアンソロジーだが、舞台となる1985年とVHS(で見ていた、あのざらついた映像)がうまいことフィットしていて雰囲気は合格。5本の短編ホラーと、それらの幕間に連続モノとして更に1本。メキシコ地震からの憑依ホラー『God of Death』以外は、どれもそれなりに楽しめたので暇つぶしとしては最適。カウチソファでマックのLLポテトとグランドコークを用意してのBack to the 80s。 「No Wake」「Ambrosia」は歪に繋がりのある変な話で、どちらも面白く見た。被害者側と加害者側というか。 未来型VRで肉体がズタズタになる『TKNOGD』は、評判悪いけど俺は好き。監督のナターシャ・ケルマーニーは『ラッキー』でゴリゴリのフェミズムホラーを撮っていた作家。 ホラーと言うよりスリラーの『Dreamkill』はスコット・デリクソン。夢で見た殺人が実際に…というありふれたプロットだが、犯人に捻りあり。まあ残虐な殺しの短編だから、一応は興味深く見ましたけど、デリクソンはあまり評価していない。 連続モノのモンスターホラー『Total Copy』は、80年代の象徴「エアロビ」がオチで笑った。監督はデイヴィッド・ブルックナー。しつこくホラーを撮り続けていて、新しい(厭な)恐怖を何かしら提示したいとは思っていそうなので、後方から応援している。