三次元からきたブロンディ

ウディ・ガスリー/わが心のふるさとの三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

4.3
記録

「フォークソングの父」と呼ばれたウディ・ガスリーの伝記をもとに製作された伝記映画。

家族をテキサスに置き、たった一人でカリフォルニアへと上京し、その道のりで様々な人々と出会う。ガスリーは作詞や作曲などの音楽を趣味にしており、元々の職業が看板職人だったとは私は知らなかった。

何故彼が歌手の夢に辿り着いたかは是非映画を観ていただきたいのだが、彼が歌うフォークソングは様々な人たちに共感を与える。
150分と長尺な作品ではあるのだが、私はそこまで全く長く時間を感じさせず、逆に好きな作品であった。

ハル・アシュビーの作品は何作かは観ているが、本作もベストに入る作品だった。私が本作を知るきっかけになったのは和田誠氏の『お楽しみはこれからだ』で知り、いつか観たい作品だったので、ようやく念願が叶った。また主演のデヴィッド・キャラダインが実際にフォークソングを歌っているので、そこも魅力の一つでもあり、舞台が1930年代の世界恐慌真っ只中のアメリカを描いている。

ウディ・ガスリーの歌を聴いてみるとボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンに多大な影響を与えた人物には間違いないであろう。