銀色のファクシミリ

コーヒーはホワイトでの銀色のファクシミリのレビュー・感想・評価

コーヒーはホワイトで(2024年製作の映画)
3.6
『#コーヒーはホワイトで』(2024/日)
劇場にて。結論から記せばシリーズ化希望。ライトだけどコメディすぎない作風が、クールビューティー加藤小夏さんが演じるメイドさん探偵のミステリ物語と良く合っている。両手が届く範囲で頑張って作っていると伝わるのが好印象な作品。

感想。風変りな名探偵モノというジャンルの定番設定を活かした序盤の人物説明の手際の良さ、中盤の小エピソードの積み重ねで進む調査と物語のテンポの良さ。さらに終盤の事件の真相を語る、必要だけど退屈なシーンでは、退屈さを緩和する工夫に、真相以上に作品の真摯さを感じてしまったり。

事件の謎解きも類推が多めだけど警察ではない探偵なら許せる範囲。主人公が名探偵だけど喫茶店のアルバイト、相棒は喫茶店のオーナーだけど探偵に頭が上がらない助手という力関係は、子供時代からの積み重ねだろうと判る凸凹コンビの造形も好感。とにかく応援したくなる作品でしたよ。感想オシマイ。