銀色のファクシミリ

セブンティーン、北杜 夏の銀色のファクシミリのレビュー・感想・評価

セブンティーン、北杜 夏(2017年製作の映画)
1.5
『#セブンティーン北杜夏』(2017/日)
自宅にて。名水の里として知られる山梨県北杜市。そこの豆腐屋に生まれた女子高生、川口彩未の物語。語られるのは、赤の他人から相続した巨大な水資源の利権をめぐる陰謀と、豆腐作りを諦めたおじさんとの交流。本当です。

恋と青春そっちのけで、20年前のVシネマみたいな陰謀とアクションが繰り広げられる。登場する人々の行動も判断も、おおよそ常識からかけ離れていて、「そうはならんやろ」が連続で起き、段々と「なにそれコワイ」という異世界感が増してくる。これで地方創生、郷土PRモノとして作られた映画なのが、ある意味一番怖い。なんでこうなった。評価スコアは低くなってしまうけど、観たのは数年前なのに、まだ鮮明に覚えているのもたしかなので、ただの駄作ではなくアニメ『チャージマン研』と同じ枠にいる大珍品だと思う。感想オシマイ。

北杜の美しい景色と、豆腐屋の娘と、淡い恋情と成長の話で作ればよかったのに。ポスターみたいに。