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スーパーの女のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

スーパーの女(1996年製作の映画)
4.8
『すべてはお客様のために。』

師走はやっぱり忙がしい!でも、忙がしい事はいい事だっ!だから、ありがたくも夜まで仕事してる日が多く、年明けまでは映画があんまり観れない、そんな感じの毎日です_(._.)_

ただそんな中でも、心の栄養補給とでも言うべき、モチベーションアップの為にやはり“映画というもの”を欲する自分もいます。仕事に好影響を与えてくれる作品。ボクの中で何作かそんな位置付けの映画がありますが、その点で邦画部門堂々のNo.1はやっぱりこれかなと思います。

それは、『スーパーの女』。
伊丹作品の中でベスト3に入る位、好きです(’-’*)♪

「店の為にお客様があるんじゃないっ!
   お客様の為に店があるんですっ!」
そう言い放つ、この映画の主人公。演じるは当然、宮本信子その人。長年サービス業に携わってきた者にとってこの映画は、共感出来る場面と共に胸が熱くなるシーンがとにかく多い!

「買い物にはドラマがある」のくだりもしかり、お客様の立場に立って物事を考えるべきだと熱く訴える彼女の姿には、いちいち感動してしまいます!お客様の事を何より第一に考え、業界の暗黙のルールすらぶち破ろうとする主人公。この映画を観る度、何だか襟元を正せと言われている気分になってきます(`・∀・´)

この映画、彼女の奮闘ぶりもさることながら、群像劇としても見応えがあり、とにかく適材適所過ぎると言いたくなるほどのキャスティングの絶妙さには、伊丹監督の素晴らしいセンスを感じます。また、各々が良い影響を受け、活気を取り戻していくスーパーのその変遷がまた、リアルで、爽快で、なおかつ面白いんですよね(‘∀‘ )

劇中、お客様に直接意見を求める場面があります。これがまた、超共感!ボク、前職でとある売場の責任者に配属になった時、とにかく分からない事だらけだったので、まず手始めにお客様に片っ端から声を掛けまくった事があります。そして、この店のどこがダメか?何が足りないのか?それを、直接聞きまくりました。

数字は正直。
意見を聞き、取り入れた事というのはしっかり結果に繋がっていくんです。そして、意見が取り入れられたと感じたお客様が、また友達なんかに口コミで薦めてくださる。こんなにありがたい事ってないです、本当に。

転職をした今も、これまた忙がしい毎日。こちらの疲れの色などお客様に微塵も感じさせてはいけないと心掛け、日々仕事に取り組んでいます。正月まであともう少し。この時期は、映画がなかなか観れない毎日ではあるけれど、観れる時は心の活力になる映画を観て年の瀬まで駆け抜けよう、そんな風に思う所存です( ・∀・)ノ
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