minorufuku

MW-ムウ-のminorufukuのレビュー・感想・評価

MW-ムウ-(2009年製作の映画)
3.0
孤島でのガス兵器事故で生き残った主人公が関係者に復讐する話。劇場で観ていたが再見。

手塚治虫の問題作の映画化だが、その重大設定であった主人公2人の同性愛要素をほぼ排除したため、いたって普通のアクション作品になっている。
同性愛描写について、主演2人の事務所はオッケー出してたのに、スポンサーがNG出したそうな。スポンサー無能。

冒頭の身代金強奪場面は007っぽい追跡劇で、邦画にしてはかなり凝った演出になっていて、見応えあった。ただ、それ以外は後半の飛行機のシーンも含めかなりイマイチ。海外ロケで予算使い切ったか?

主演の玉木宏が相当身体を絞りこんでいて、影のある残忍な役柄を見事に演じていた。
相手役が山田孝之だったので、原作通りの倒錯した世界観で突っ走っていればかなりの衝撃作になったのかなあと思わないでもない。

ガス兵器の弱点が兵器としては致命的。
minorufuku

minorufuku