YasuyukiMuro

めまいのYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
4.0
言わずと知れたヒッチコックの名作『めまい』恥ずかしながらの初鑑賞^_^
王道サスペンスかと思ったら意外な程にラブストーリーがっつり、しかも色々歪んでて想像したのと違いました(^_^;)

サンフランシスコを舞台にキム・ノヴァック演じる謎の美女マデリンを尾行するジョン(ジェームス・スチュアート)。
花屋、美術館、お墓、教会、ホテル、ゴールデンゲートブリッジ、、、不穏な音楽に乗ってサンフランシスコの街をぐるぐるドライブ尾行するうちに、観てる私たちまで白昼夢に吸い込まれていくみたい。
理性的に見えていたジェームスSが、マデリンの影に取り憑かれ正気を失っていくところも見どころ、、執拗に自分の理想を押し付ける変態チックな場面が痛いです(^_^;)

カメラワークやアニメーションを盛り込んだ撮影方法など目を見張る場面多数、、
後半、敢えてネタバラシしちゃってから別のハラハラを持ってくる演出も鮮やか。

あとこの映画、去年撮ったと言ってもおかしく無いくらい映像が目茶苦茶綺麗です。50年代のサンフランシスコ街並みが鮮やかに写ってる。今見る風景にクラッシックカーが走ってる感じ。ロケ地周りもしたくなる映画ですね^_^

PSこの時代の映画特有だけど親子ほどの年の差の男女が、普通に恋に落ち何度もキスシーンするのは如何にも不自然で今の価値観ではノイズに感じます。いや、それは俺の僻みでジェームススチュアートならアリなのか?
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