かつきよ

ガメラ 大怪獣空中決戦のかつきよのネタバレレビュー・内容・結末

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

今やってるゴジラSP (アニメ)とか、シンゴジラが好きだって話してたら平成ガメラ三部作好きだと思うからオススメ!って怪獣映画ファンに言われたので早速見て見ました。

かなり古い映画ですし、おもちゃにしか見えないってな感想もあったのでわりと恐々とした思いで鑑賞し始めたのですが、まあ確かに、明らかに嵌め込み画像とか、ミニチュアとか、モデル使ってるなーっていうシーンはありますけど、それでも迫力が出るような画作りはちゃんとされてるので十分すごいな!と思えました。

ガメラの顔のアップは、ちょっとかわいかった。

ギャオスに関しては思った以上に結構怖い
生々しい艶感とか、粘ってる感じとか、凶暴そうな感じの顔つきとか。

昭和怪獣映画のガメラから、子供向け→大人向けに再構築したと聴きましたが、さすがそれだけあって、怪獣の設定、ギャオスの染色体とか遺伝子構造の設定とかは結構本格的というか、ああいうの好きなのわくわくしました。染色体の組み合わせの説明間違えてるらしいですが、、、笑
それ以外にも、ガメラ発掘シーンのルーン文字の石碑とか、勾玉とか、巫女とかちらほらワクワクする設定があってよかった。

ガメラ最後のシーンの顔めっちゃ可愛い。
人類の守護者!って感じ

主人公の男の人のまっすぐな感じ好感が持てたし、あの生物学に詳しい感じの理系ヒロイン好き!
シンゴジでいうとミカコさんのポジションですよね。大好物

ただ、ガメラちゃんの背中に埋まってた石碑はなんだったのか?なんで埋まってたのか?とか、勾玉はなんであんなに埋まってたの?とか
なんであの女の子だけガメラと繋がれたの?とか、なんでガメラと繋がる必要があったの?とか、謎はちらほら
考察ポイントなのかなぁ
古代人が何してて、何をしたかったのかとかもよくわからないし。

突然タガが外れたタクシーの運転手が1番気狂いだった。

あとは、怪獣出現で混乱する街とか、ニュースの感じとか
世間の描写がリアルで力入ってるなと思いました。
今こういう描写するとしたら写メ撮ってSNSにアップしたり、やばーってメッセージ友達に送る描写が入る(どこか他人事、面白がる人がいる描写)ところを、素直にみんな怖がって逃げて戸惑ってるという、とてもストレートな感じがなんか逆に新鮮でした、、、笑

ギャオスが壊れた東京タワーに陣取るシルエット結構かっこよかった。

怪獣映画そんな見ないので比較対象シンゴジラしかないのですが、戦闘はシンゴジラみたいに捻った感じじゃなくて、めっちゃストレート。
最後も大爆発に巻き込まれ死んだかと思いきやなんか復活してビームで倒すっていう、超絶ストレート。
怪獣映画の雛形を正確になぞってる感じなのかなって思って、つまらないとは思わなかったです。
テンポもめっちゃ良くて、飽きずにサクサクと見られたのがよかっです。

マイナス点としては、
巫女役の女の子の演技がちょっと下手?というか浮いてるなって思ったのと、どうしても古臭さは抜けない雰囲気。現代のひねりが聞いた作品の風潮に慣れてると展開とかもちょっとパンチにかけるなという感じ。古典を履修してるなという感じが抜けない。。。
とはいえ、予想以上に、この時代にこういうディテールのアプローチあったんだぁ、、、という様な驚きがあったのも事実。

もともと怪獣映画とか特撮もそんなにワクワクする感じじゃないので低評価ですが、逆に言えばそんなわたしでも楽しめたので良作なんだなとは思います。特撮、怪獣映画の系譜とか時代事情、制作事情、歴史、時系列なんかをちゃんと知ってると、もっと楽しめるのかなとは思います。

ところで、ガメラのBGM、多分初めて聴きましたが、耳に残りますし結構いいですね!
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