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ホビット 決戦のゆくえのabeeのレビュー・感想・評価

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)
4.1
【中つ国冒険日誌 頁陸
〜物語の続きは、君の未来で待っている。】

「ロード・オブ・ザ・リング」への苦手意識は何だったのか、全てが霞む程に面白かった。

「ロード・オブ・ザ・リング」は単純に難しいし重たいし暗いんですよ。
でも「ホビット」はテーマは似ているし、同じ世界なのに全くそんなことなく。
しかも今作は140分と時間もコンパクトに収まっています。
もう時間感覚がマヒしています。

正直、前作散々煽って終了した割に事が簡単に解決してしまい「ヤバい、つまんないかも」と思ったんですが、最後の1時間の持っていき方が最高でした。
未知の冒険に心踊り、友情、愛の偉大さに心が泣き、完璧な結末でした。
本当に大切なものは何?
莫大な金銀財宝?それとも仲間?愛?
「力の指輪」というものは人間の欲望を抽象的に捉えすぎていたことと、欲によるものよりも魔法の力が働き過ぎていてダイレクトにはメッセージが伝わってこなかったのですが、対象がドワーフ王の財宝なので「強欲は身を滅ぼす」というテーマが非常に分かりやすく描かれていました。

そして、「スターウォーズ」エピソードⅠ〜Ⅵと同じ進め方をしたのは正解でした。
一瞬、先に「ホビット」を観てたら「ロード・オブ・ザ・リング」も楽しめたかも知れないのになぁ、なんて思ったのですが、恐ろしいことにまんまとまた「ロード・オブ・ザ・リング」を一から観たくなってる自分がいます。

ということで、「ロード・オブ・ザ・リング」は観てるけど「ホビット」は観てないという方が結構多いようなので、これは是非観て頂きたいと思います。
とても楽しい作品でした‼︎
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