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エリン・ブロコビッチの10000lyfhのレビュー・感想・評価

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)
3.0
大企業を相手に公害訴訟(最終的には調停)に挑み勝利した、無学歴シングルマザーパラリーガルの、実話に基づく半生記映画。パラリーガルとしては破天荒なキャラのエリンが、生活苦、上司や同僚や恋人との軋轢、被害者住民グループ内の不協和音、脅迫など様々な障壁を乗り越え、より良き世界のためにひたむきに前進、そして成果に見合った報酬はしっかり要求する、現代版アメリカンドリーム。このような社会的良心を伴うヒット作をハリウッドで作れるソダバーグの存在に感謝。彼が本領発揮するのはポストオーシャンズと思っているが、本作はトラフィックともども、ポストオーシャンズへの布石であるオーシャンズへの、さらなる布石となる作品。スタイリッシュな映像とピアノメインの現代ジャズ風サントラが、ムーディで抑制のきいた独特の雰囲気を創出(フィンチャーからエグさを取り去った感じ?)。しかし残念ながら、以下に残念ポイント列挙:ロバーツが適役ではないと思った(カメオ出演からのエリン本人の印象、柔和で生真面目そうで、それに比べロバーツは過剰にセクシー路線な気が);セクシーで無キャリアなエリンと、ダサくてハイスペな女性弁護士の対立図式を作っちゃうあたり、ソダちゃんも 20世紀男性目線から抜け切れなかった?(その部分で披露されるエリンの超人的な記憶力も不自然);エリンへのサプライズ昇給でエンディングはなんか古臭い。以上ひっくるめて、ギリギリのところで好きになりきれなかった
# 編集
- 恋人との親密なシーンのみにジャンプカット。時間経過を示すとともに、そのシーンだけ異質な雰囲気を創出
# ソダちゃんシグニチャ
- さりげなく描写される家族の絆(自分と同い年で公害病に苦しむ少女のために尽力する母親に、朝食を買いに行く息子など)
- ワーカホリックがジャンクフードぱくぱく
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