刀持っててやるから刺さりに来いっていうくだりの圧力。正気の沙汰ではない。

市川雷蔵映画祭

この学校の、歴史的な評価の事は、ひとまず置いておくことにします。

初鑑賞。
映画としての出来は、とても良かったです。

市川雷蔵&増村保造のコンビだと、先に「ある殺し屋」を見てたんですが、作品の鑑賞の方法としては、中野学校卒業生が、戦後殺し屋として生活してる。みたいにも見えるよね。
この2作品を繋げて考えると。とか思いました。

以前から感じていた、太平洋戦争の映画は、絶対、昭和の顔つきの俳優達が出演している物を、デジタルリマスターで、鑑賞した方がしっくりくる。
この作品見てても、改めてその認識を強くしました。

ようやく増村保造を観られました。思っていたよりもセリフで説明している。スパイものとしてだけではなく、学園ものとしても面白かったです。

その信念の是非はともかく、草薙中佐のように雄弁に語れる人が上司だったら職場に一体感が生まれるだろうな〜と思って観ていた。太ったオッサンだけどカリスマ性がある。生徒達は物分かりが良く規律正しいから観ていて心地良いが、規律を乱した者への圧のかけ方が異様。これもある種のホモソーシャルなのだろう。そんな中、三好は口数少なく、その有能さとは対照的にいつも傍観者のようであったのが印象的でした。戦争やスパイ云々は抜きにして、ああいう何でもできる完璧超人には憧れてしまう。2025年は映画ばかり観ていないで完璧超人を目指します。

女性の扱い方の講義でみなまで言わないところが上品。小川真由美の喋り方好き。