陸軍中野学校の作品情報・感想・評価

「陸軍中野学校」に投稿された感想・評価

ニコ

ニコの感想・評価

4.0
実際の中野学校の様子を描いているのは、一作目までだそうです。
逃げ出そうとした生徒を切腹に追い込むシーンは、史実らしい。
編集の歯切れがいい。わりと地味でこぢんまりしたストーリーだが、スパイもののワクワクさは充分

ただ、感情表現があまりにも即物的・外形的に感じられる。もしかしたら当時の軍人、ひいては男性の描き方としてリアルなのかもしれないが……手塚や雪子を殺すことに対して、葛藤や後悔がそこにあるはずなのに、伝わってこない。手塚が死んだ直後に草薙がのっそりやって来てその場で納得しちゃうのにもかなり違和感がある。非情な世界を描くのに、はじめからその非情さへの抵抗がないのはどうなのか
真夜中に目シパシパしながら見たので、動体視力と映像記憶が全く働きませんでした。僕はスパイになれそうにありません。
太平洋戦争の前、日本に創立された「陸軍中野学校」に集った若者たちが犠牲を払って一流のスパイになっていく話。

おもしろかった。
スパイ映画なのに全然活劇的じゃない。どちらかと言うと陰惨で暗い雰囲気だし、ストーリーも因果に因果が重なって悲劇を生むという奴で悲しい。
でも全編通して心沸き立つものが無いかというと全然そんなことはなくって。
序盤のスパイの授業に手品師やら金庫破りやらが出てくるところとかは嬉しいし、スーツ姿の若者たちが拳銃訓練するシーンもカッコいい。
何より加東大介が素晴らしくって。怖いのか熱いのか冷徹なのか分からないけど、どうも底が知れない草薙という人物をすごく丁寧に演じていて、この人の魅力でこの映画は持っていたきがする。
ただ後半、市川雷蔵のスパイが板についてくるとものすごくかっこよくなてきて、そのかっこよさは保ったまま、心が乱れていくラストはたまらなく美しい。
あ、小川真由美がベットの脇で服を脱ぐシーン、その脱ぎかたのたどたどしさの色っぽさったらない。
いい映画でした。
雀

雀の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

2016:12:13
★★★☆☆ 原作は畠山清行の『陸軍中野学校』だと思います。映画は続編もあって全部で5作のシリーズの1作目。タイトルが『陸軍中野学校』なのだから1作目が一期生を描いたのであれば、2作目は二期生を描く、という続き方を期待したいのだけど、主役が市川雷蔵ですもん。原作も続編の映画も見なくても、そういうのは無理とわかりますねえ。市川雷蔵演ずるところの(もう陸軍中野学校の学生じゃなくなった)二郎のその後を描くという続編になっているはず。
傑作。
増村のバキバキに作り込んだ画面と乾いた語り口の相互作用。
いくらでも感傷的に出来る内容だが抑えた演技とモノクロの画面によって落ち着いた雰囲気が終始作品を支配する。
皆自分の仕事に誠実なのが観ていて気持ち良い。
最高!
増村フィルモグラフィー巡礼の一環として観たので「増村じゃない監督になってからのシリーズ2作目以降は別に観なくていいかな」とか思ってたけど、何よりこの設定自体に胸ときめくので2作目以降も観なきゃ、となった。
シリーズ化もされているようです。さすがにそこまで手が伸びませんでしたが、これはこれで戦場に行かない戦争もの、しかもスパイ養成の話ですから一見の価値はあると思います。まぁほぼ恋愛の話なのですがね。
たく

たくの感想・評価

3.5
第二次大戦前夜の日本でエリートを掻き集めてスパイを養成する話なんだけど、歴史的背景とか政治とか全部すっ飛ばして男の冷酷さと女の愛情の対比が「妻は告白する」と全く同じ!

加東大介がこんなにセリフあるのは初めてかな。あと小川真由美の色気がすごい!
あちゃ

あちゃの感想・評価

4.0
洗脳みてーな映画だぜ。7人ぐらいで取り囲んで、俺が刀を持つから飛びかかれ!とか、婚約者殺すとこが怖い恐い。毒入りワインの黒の良さと死体の横顔が美しい、黒から灰色に反転すんのも
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