yt

ダイ・ハード2のytのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)
4.8
シリーズ第2作目。シリーズものというと2は1よりも面白味に欠けると言うが、ダイ・ハードは違う。1と張り合えるほど面白い。内容も制作費が上がったからかアクションや制作地のスケールがアップ。マクレーンお得意の愚痴も健在。世界一ついてない男は空港でも大活躍!

[あらすじ]
→ ロサンゼルス市警に移ったマクレーンは、妻を迎えるべく訪れた空港で武装テロリストの一味と遭遇。空港は制圧され、着陸できなくなった飛行機に墜落の危機が。マクレーンは最悪の事態を避けるべく、一味との激闘に臨む。

[レビューと見どころ]
・本作は監督が前作のジョン・マクティアナンに代わりレニー・ハーリンが務める。演出は特にそれぞれの監督の良さが出ているものになっており、1作目の現実的でリアリティのある作風とは変わって、旅客機の有り得ない程の爆発やテロリスト側の誘導通信などリアリズムを無視する作風になっている。

・とはいえ、マクレーンの毒舌や知恵は消えた訳ではなく、ド派手アクションに添えられた1種のスパイスとして前作の醍醐味を更に良い形で引き継いでいると感じた。そういえば、1は何かある度タバコ吸ってるイメージがあったけど、本作そこまで吸ってなかったかな?

・ダイ・ハードの1番良いところといえば、主人公マクレーンが良い意味で最強じゃない所だろう。怪我はしまくり、ラストの飛行機のシーンでは敵との勝負に敵わなかったりする。でもそこがどこか親近感の湧く主人公のオーラを放っている。アクション映画で勝つのかヒヤヒヤして観る映画も新鮮で良い。

・個人的にはかなり娯楽的な意味でもかなり良作だと思っているが、映画ファンや一部層はありえない映画として捉えている人も多くはないそう。ラストシーンの飛行機の爆発シーンはそれを物語る。まぁ、その他にも様々な科学的検証から有り得ないシーンは多く存在するらしい。ただ、映画なんてそんなもんである。娯楽として観ないとどの映画も面白くないからね。

・ちなみに、1991年に出たファミコンソフトの「ガンデック」はパケがダイ・ハード2のワンシーンのまんま服装以外トレースしたもの。調べて見てほしい。まんまだから笑。てか実際やってみたい笑。

👉続編としての作品感をしっかりと引き継ぎ、かつそこに大胆なアクションを良い方向にプラスしている良作。ダイ・ハードは本作品がピークで面白いだろう。
yt

yt