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ファイナル・デッドブリッジのytのレビュー・感想・評価

3.5
ファイナル・デスティネーションシリーズの第5作目。巨大な吊り橋崩落事故を予知夢として見た主人公は、危機を感じ知人数人と外へ出ると現実に。助かった命だったが、ある事をきっかけに再び命の危機を感じることとなってしまう、サスペンススリラー映画。監督はスティーブン・クォーレ。今までのシリーズと密接にある正統続編で、今回も3D上映があった。残虐さと臨場感溢れるパンチの効いた作品。

[レビュー]
・久々にこのシリーズを鑑賞したがやはり面白い。「予知夢→回避→死」のプロットは今までのシリーズもそうだが考えつきそうで、一歩間違えればB級行きするが、案外考えにくくパワーアップした死に方や臨場感で上手くバランスを保てていた。鑑賞時間があっという間に感じるほど。雰囲気も前作とは打って変わって終始シリアスな展開が続くし、観応えがある。

・ストーリー構成はあまり変化がないが、今作では「自分の代わりに誰かの命を奪うと、その人の分の人生を歩める」という設定が加わったことで面白さが打って変わっていた。ラストシーンへの帰結の幅もこの設定によって広がったように思えるし、良い設定。

・本作も死に方は様々でシリーズ通してでも印象に残るシーンが多い。体操、マッサージ屋、眼科は過去の日焼けサロンとかとタメ張れるくらい印象強い。新しくなっていくにつれて技術の進歩も進むから、尚更残虐性の増したシーンが増えたのかな。

・個人的にはトニー・トッドが再び再出演したのはシリーズを通して鑑賞してる自分からすると熱い。本作の方向性を決める重要なキーパーソンにもなっているし、この人がいるだけで作品が締まる。

・強いて言うなら、冒頭の「予知夢→回避」はどのシリーズでも必要不可欠な要素だが、シリーズを観てきた自分からすると若干飽きが来てしまう面がある。この要素を乗り越えてからこその面白味があるのだが、どうしてもシリーズを観ているとこの部分は分かりきっていることなので、何か違う新しい設定をここに持ってきてくれると更にバージョンアップするのかなと考える。

・そういえば、本シリーズの新しい新作が制作されているそう。監督はトム・ホランド演じるスパイダーマンでの監督を務めたジョン・ワッツ。次作はどのような味変と共に作品がグレードアップするのか楽しみである。

👉上映時間が92分と短いながら、臨場感溢れる本作はポップコーン片手に皆で観ると面白さが倍になるオススメ作品。何か観るのに困った時は是非コレをオススメする。
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