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ジェイソン・ボーンのytのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.9
ジェイソン・ボーンシリーズの第5作目。2、3作目と監督を務めたポール・グリーングラスが復帰、マット・デイモンが再びボーン役を熱演。アルティメイタム以降、静かに暮らしていたボーンの前に元同僚ニッキーが現れ、CIAの新たな極秘計画とボーンの過去について告げる。ボーンが再びCIAと自分の過去へ立ち向かうアクション作品。

[レビュー]
・ボーンシリーズにとってマット・デイモンの必要性が改めて分かる作品。前作のボーン・レガシーでマットが出演しなかったために、本作でマットが出演した、というだけで興奮度が違う。また、ある人の登場も驚き。まさかシリーズにかけてのキーパーソンがこの人になるとは、アイデンティティーの時には考えてもいなかった。序盤に登場するため、話の展開がスピーディで観ていて面白い。

・アクションシーンもシリーズでは1番迫力があった。終盤にボーンが敵とカーアクションをするシーンがあるが見応えが凄い。敵は車数十台を瞬く間に弾き返していくし、正直アクション好きな人はこのシーンを観るだけでも価値がある。それくらい良いシーン。

・ラストシーンの敵との戦いもボーンらしくて良い。武器などはあまり多用せず、素手でいくのは漢気があって、何よりこれまでの作品のボーンと同じ。マットはいくつになっても良いアクションが出来る名俳優。序盤に自分の居場所を求めるためか、はたまた力を衰えさせない為か殴り合いに参加するボーンの描写がある。序盤と終盤に上手く殴り合いが重なるように描かれているのも個人的には良かった。

・リーの存在も新しい。今までアイデンティティー以外、ボーンは常に一匹狼のような形で物語を歩んできた。そんなボーンに、少しでも歩み寄るような形でリーは動き出す。ボーンに力のある味方(仮)がいる姿は少し新鮮で、新しいボーンシリーズを観れたようだった。

・ラストの締めもボーンシリーズの中では好きな部類。スプレマシーと並ぶくらいオシャレ。お馴染みの曲と共に展開されるシーンは数ある作品の中でも割と上位に入るくらい好きな終わり方だった。

👉ボーンシリーズの最新作として前回のレガシーの評価を覆すような素晴らしい作品だった。シリーズを追ってない人でも、アクションの為に観て欲しいほど。マット・デイモンが好きな人は是非観て欲しい。
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