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アイアンマンのytのレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.1
MARVELコミックのキャラクター、アイアンマンをベースに、MCUのフェーズ1の最初の作品として制作されたSFアクション・ヒーロー作品。主演ロバート・ダウニー・Jrの高い演技力と、当時最先端であったVFXを利用し、今では大人気のスーパーヒーローが誕生。強さと頭脳を兼ね揃え、どこか人情味溢れるヒーローは、皆を虜にする。

[レビュー]
・観たいと思いつつ機会を逃し、やっとの思いでMCUシリーズ初鑑賞。本当に面白かった。これからシリーズが始まるんだという高揚感と、トニーのカッコ良さにお腹いっぱい。久々にThe・映画と言えるような、エンタメ力の強い映画であった。

・派手なアクションはさることながら、手の施しようが無いほど完璧な人生を送っていた男が一転、不幸に合い、反省をし、時には友情が芽ばえる。誰かの為にと身体を張り、愛する人との恋愛まで描かれる。ここまでの要素を上手く演技に落とし込み、演技をしたロバート・ダウニー・Jrは凄い。この様々な場面展開に加え、心情の移り変わりが徐々に人情味が溢れていくこのキャラを演じるのは非常に簡単なことではない。少なからず彼がいなければこの作品はここまで良くならなかったと言っても過言ではないだろう。

・アイアンマンについては、「こんな形で初号機が出来るの!?」というような驚きの方が大きかった。そこからラストシーンの新旧機対決まで、新型の製作に時間をかけてゆっくり描いているのが好印象。手を動かしたり、自分で動画を撮影したり、飛んでみたり……。この姿がこちらも共にパワードスーツの完成を真近で見ているようで、徐々に出来上がっていく姿はカッコよくて、ワクワクして、とにかく男心がくすぐられた。

・ストーリーもこれまた秀逸。起承転結がしっかりしていて、更に後半に繋がるシーンが前半に多くあるのも良かった。これほど映画内で応援したくなる主人公は初めてかもしれない。時折見せる、ペッパーとの絡みも良いね。しかもグウィネス・パルトローがやってるとは!セブン以来に観たけど、やっぱり綺麗だね。

・2008年に上映されたというのに、当時の最先端VFXの完成度にこれまた驚き。アイアンマンとなって空を飛ぶ姿、パワードスーツの中で話すシーン、ラストの直接対決。どれも確かに使われているのだろうけれど、全く不快感を感じさせない出来。この映像技術は本当に凄いね。

・ラストシーンであるトニーの会見の締め方がまたなんとも素晴らしいラストだった。あのセリフは実にトニーらしいしニヤッとする。セリフを言う前に一拍空いてちょっと躊躇うのも、ヒーロー感が出ていて最高。もうとにかく最高なのよ。

👉そんなこんなで、MCUシリーズを見始める自分にとっては最強で最高の面白い映画だった。これぞ映画!……エンドクレジットが終わったあと、何やら重要な内容が……?早く次の作品観ないと……!
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