三次元からきたブロンディ

ザ・ロックの三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.0
記録

ある細菌兵器を海兵隊のテロリストたちによって奪われ、アルカトラズ島が占拠された!
ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーが放つ娯楽アクション大作。

本作は何ヵ所かツッコミどころはあるにせよ、それを忘れるぐらい物語の展開が早く見入ってしまう作品だ。
監督がマイケル・ベイなので、彼が得意とするアクションが堪らない。この手法がこの後のアクション映画に受け継げれらたのは過言ではない。

この映画の舞台となったアルカトラズ島は脱獄不可能と言われた「監獄島」で、あのアル・カポネも収監されていた。
アルカトラズ島は過去の映画でも舞台にされていた事が多く、ジョン・ブアマン監督作『殺しの分け前/ポイント・ブランク』、クリント・イーストウッドの作品では『ダーティハリー3』『アルカトラズの脱出』などがあった。
本作もその1本で、アルカトラズ島の中身などが見られる。

公開から20年以上を経っているにも関わらず、全然色褪せてなく今現在の映画だと思ってしまうぐらい醍醐味があった。

この映画を改めて鑑賞するとニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスの3人が主役なのだと見えた。
コネリーは本作でも某英国諜報部員のキャラクターと同じ役柄であった。

今作のヴィランであったエド・ハリスは悪に徹した悪役としては描かれておらず、戦争で多くの戦友たちを失い、その事でアメリカ政府に憤りを感じ反旗を翻した。このハリスの役は昔ながらの軍人と感じた。

そして本作はシンプソンとブラッカイマーの最後の共同作品で、シンプソンの遺作となった。EDクレジットでもシンプソンの追悼のテロップが挿入された。