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シックス・センスのabeeのレビュー・感想・評価

シックス・センス(1999年製作の映画)
3.9
【喜怒哀楽、感情の全てを揺さぶるハイスペック・ムービー】

最近再鑑賞ばかりでいけない、と思いつつまたまた観てしまいました。

今回の名作は「シックス・センス」。

初見は中学生の頃ですね。同級生がみんな揃って感動する、と言っていたことを覚えていますが、一切心揺さぶられることも無かったことを覚えています。
子どもとは簡単にネタバレしてしまうもんで困ったもんです。オチを知った上で鑑賞していたせいもありましょう。

非常に良くできた作品ですよね。脚本、撮り方、音楽の使い方、俳優、全てにおいてバランスが良い上に、ホラー、サスペンス、ヒューマンドラマと多彩なジャンルを含む正にハイスペック。

この作品では「障害物を通して人物を映す」撮り方が凄く活きてると思います。逆に言えばどの作品でもこの撮り方してるけど、「シックス・センス」だからこそ活きているのであって、作品によってきっちり使い分けるべきなのでは…?なんて思ってしまったりしますね。

なんにせよ、当時としては誰もが予想だにしない前代未聞のどんでん返しのストーリー展開で「名作」と呼ばれるに相応しい作品。

特別な人々を救うべくこの世に生を受けたコールに「使命」を与えたのが、彼が「救うべき人間」であるマルコムであったこと。「使命」を与えられたことで救われたコール。誰かを救いたいというマルコムの願いを、結果叶えたコール。

コールのスペルは恐らく「Cole」だと思うのですが、同じ読みのcallには「神様の呼ぶ声」=「使命」の意味があります。そこまで深い意味があるのかは分かりませんが、特別な使命を帯びて生まれた天使なのだな、なんて鑑賞後、感じたのでした。

「AI」も「ペイ・フォワード」もそうだったけど、こんなに天使キャラの似合う子役って後にも先にもこの子だけですよ。この2作もレビューしなきゃな、ってことでまだ暫く名作再鑑賞は続きそうです。
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