いい話なのに、ここまでヒドイ邦題はひさしぶり。
原題は“We Bought a Zoo”(動物園を買っちゃった)。
閉鎖されていた動物園を動物ごと買い取って再建したジャーナリストの実話の映画化です。
以前、劇場予告を何回も観た記憶があるので動物園の話だとは知っていましたが、邦題は全く憶えてなかったし、そもそもこんな邦題じゃ何も伝わりません。
アマプラで偶然見つけてようやく鑑賞できましたが、数年前に劇場予告を見たと思っていたら、なんと11年も前と判明。
マット・デイモンとスカーレット・ヨハンソンも夫婦役だと思っていたらこれも勘違い。
やはり私の記憶はかなりヤバイようです。
ただ、実話と言いつつかなり脚色されてるようで、話の展開はベタでいろいろとデキ過ぎ。
でも動物園は昔から大好きだし、デイモンの娘役ロージーも可愛いので許せてしまいます。
そりゃスタッフにスカヨハやエル・ファニングがいる動物園なら行きますよ。
出演も他にトマス・ヘイデン・チャーチなどなかなか豪華。
デイモンが亡くなった妻を回想するシーンでモノクロの妻の写真が動き出すのは『ラ・ジュテ』のあのシーンそのまま。
半年前に妻を失くしたデイモンがすぐに飼育係のスカヨハとくっつかないのもいいし、ラストの亡き妻との出会いを子供たちに再現して見せるシーンもいい感じ。
ベタでもデキ過ぎでも、名優たちと動物たちのイキイキした演技を見ると、たまにはこういう映画もいいもんだと思わせてくれます。
監督は、私は他に『ザ・エージェント』くらいしか観たことないキャメロン・クロウ。
あ、クロウ脚本の『初体験/リッジモント・ハイ』は昔なにかの併映で劇場で観てますね。