とある出来事を時間を巻き戻して別の人の視点に変わるごとに、裏側が分かったりして全体像が徐々に見えてくる構成が良かった。ツッコミどころが満載でした。
　この映画は、ある人のスキルを受け入れることができるかどうかで評価が分かれると思います😅　

ちょっと面白そうかもと思って前情報無しに鑑賞。

知って俳優は数名ですが、またにはこういう作品もいいものです。

親の作った借金を返すために、警備員として働いている会社のあるデータを盗んでくることから話が始まりますが、いくつかの組織が絡んでくるって話し。

一度、主人公視点で話を進ませておいて、その後、ひとつひとつの組織がどういう理由で、どのタイミングで絡んでいたのかを、時間を遡って見せる手法。

新しく出て来たキャラ目線での映像なら更に良かったが、全く同じ映像で見せられると、少しダレテきます。
予算も少ないのかもしれませんが、そこがこの作品の見せ所なのではと感じました。

ゴスロリの衣装も、インパクトと注目点をズラす意味で良かったと思います。

トランク開けた瞬間から白煙出てるのに、全開にする間抜けさは、どうかと思いましたが。

可もなく不可も無くです。

2025.06.26

予告を見て気になった作品。

死んだ父の借金の返済に追われる誠人は、恋人の清美へのプロポーズのために、警備員として勤務しているIT企業から機密ファイルを盗むことで大金を得る依頼に応じる。
見事に盗み出した誠人だったが、そのファイルの正体が的中率の高いAI株価予想プログラムであったことを知っていたため、依頼人の桝井に元の報酬金額よりもさらに高い金額を要求。
しかしその目論見も看破され襲撃に遭い、データは奪われ病院送りにされてしまうが、データは偽物を用意していた。
お見舞いに現れた妹の由衣に対し、車に置いてきた報酬の前金で婚約指輪を買ってくるよう頼むが、その後、桝井から由衣を誘拐したとの連絡が入る。
お見舞いに来ていた清美と共に警察へ通報し、データを回収した後取引の場所へと向かう誠人。
しかしその場所には桝井の死体が転がっていた上、手元にあるデータは偽物だった。
果たして誠人の知らないところで何が起こっていたのかー。
時は遡り、誠人の依頼遂行の裏で関わる詐欺集団や暗殺組織の思惑が明らかとなる。

ほぉ〜なるほどなるほど
ところどころから溢れ出る低予算感を逆手どり、少ない場面を使い回し、うまいことキャラクターの活躍ぶりを変えることで、見応えのある作りにする工夫が垣間見えてきました。
演技の不自然さや、キャラクターそれぞれのちょっと抜けてる感じも、裏で動いている思惑に沿ったり弄ばれたりしたものと考えればなんだか腑に落ちるポイントでもあったのが好印象でしたね。

ところどころキャラクター同士の関係性や、実情が判明したところでいや結局なに？みたいな部分もあるにはあったものの、そこは場面の繰り返しでカバー。
カバーしきれなかったところについては一旦目を瞑ることにしましょう。

物語は3話構成で、誠人パート、詐欺パート、暗殺パートといった感じ。
場面を共有していたことで、序盤に張られた伏線が後半になって回収されるなど、よくできたものになっていたと思います。
雰囲気もそれぞれで変わっており、借金で首が回らず、それでも幸せな将来を掴み取るために犯罪に手を染める誠人、多少強引にでも、目的のものを得るためにインテリジェンスに行動しようとする詐欺集団、リアルめよりもトンチキ化学や整合性を取るための不思議バカでか組織感も否めませんが、裏で暗躍する暗殺組織と、人間ドラマ、シリアス、コミカルと、一つの作品で色んな要素を感じさせてくれました。

まぁあんまり細かいところまで掘り下げすぎると作品の評価にも関わるので、逆にこの辺で止めといた方が今回のスコアで落ち着くような気がします。笑