GodSpeed楓

スペースバンパイアのGodSpeed楓のネタバレレビュー・内容・結末

スペースバンパイア(1985年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

多くの人から愛されるカルトSF。クセになりそなエクスタシー(ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット)を感じる珍味B級映画の名作である。

本作は、「悪魔のいけにえ」シリーズなどの監督トビー・フーバー、「バタリアン」「トータル・リコール」の脚本ダン・オバノン、スターウォーズ製作スタッフなどのハリウッド屈指の超豪華面子が生み出したおっぱい映画である。

簡単にあらすじを説明すると、謎の宇宙船に乗ってたおっぱい丸出しの女性がロンドンで目覚め、おっぱいどころかヘア丸出しのまま研究所内を闊歩して警備員をおっぱい力(ちから)でなぎ倒して行き、ロンドンの街へと消える。精気を吸われた警備員も精気を吸収するバンパイアと化して復活し、気付けばゾンビ映画展開へ変貌!

最後はおっぱいの弱点を知った船長が、おっぱいを倒すためにチュッチュと性行為と遜色ない方法でおっぱい退治すると、昇天して精子の形の宇宙船でハレー彗星へと向かっていくのだった。

うーん、文章で読むとクソ映画そのもの!

しかし、クソ映画としては扱う事はできない。何故なら、この映画は案外面白いからである。早い展開でグイグイと引っ張っていってくれるし、音楽もカッコいいので飽きることは無いだろう。問題はその早い展開が斜め上の方向へ突っ走っていくために精神がついていけるかどうか、という部分だけ。夢の中に現れたおっぱい女の事を説明する船長の姿は、ただのエロ妄想を淡々と語っているだけにしか見えなくてシュール極まりない。しかも途中にはオッサンとジジイ(スタートレックの艦長)のキスシーンまであるというサービスぶり!性癖次第では、ここがピークの人もいるだろう。

バンパイア役を演じているのは超絶スタイルを誇る美女マチルダ・メイ。なんと彼女の出演シーンの9割ぐらいは全裸である。当時19歳で抜群のプロポーションを持った彼女は殆ど衣服を着せてもらえなかったのだ。なんという恥辱!しかし合法的に19歳美女の全裸を延々と拝めるという驚異的なメリット。それがこのおっぱい映画「スペースバンパイア」。一部でカルト的な人気を誇るのも納得の作品である。

総括すると、バカB級映画としては中々の作品である。別にエロティック映画ではないので男女問わず楽しめる可能性はあるのだが、酔っ払ってた方が楽しめるかもしれない。ストーリーは伏線も回収しないし肝心な部分はブン投げて終わるが、それはご愛嬌というものだろう。

頭空っぽの方が夢詰め込めるんだぜ。
おっぱいと同じですね。
GodSpeed楓

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