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その女を逃すな
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『その女を逃すな』に投稿された感想・評価

垂水吾郎さんが上野駅をぶらつくシーンは「七人の刑事 終着駅の女」を思い出してしまう若杉光夫監督作。おそらく主演のはずの安井昌二刑事がいまひとつ冴えなくてクライマックスの墓場での追跡シーンでも垂水さんにやられすぎで最後まで冴えず。同僚刑事の草薙幸二郎さん顔色悪すぎ、課長は松下達夫、下宿の管理人・日野道夫の腰が抜けるとこや愛人の下條正巳やら、ヒロインの兄役のひとの死にっぷりとか脇役が良い。みかんのおばあちゃんに原ひさこ、車内警官は鈴木瑞穂。田舎の駅の名前も瑞穂。脚本は中平康。52分にいろいろ詰め込まれていた。
題とあらすじだけでは想像つかないような緩い捜査モノ。ロケ中心の撮影や事件現場をわざわざ数カット無人で撮るような意図的な間延び。歩行も極力切らずに映し、喋りの捜査は抑える。

垂水悟郎が果物を落とすと警官の足元にアクション繋ぎするのは題繋がりで『その女を殺せ』を思い起こさせるが、日本劇場未公開なので偶然。垂水と大町文夫間の発砲へ至る無言の切り返し、列車二人並びの反復など上手いとこは上手く緩みきらないのが良い。
出所間もない男が自分を裏切った女性に復讐するお話。




※ここからいきなりやけど、ちょっとネタばれ

男はまず硫酸を警官に浴びせ拳銃を奪う非情さと、自分の勘違いで別の女性を殺しちゃう無能ぶりを発揮。

で、なんだかんだで女性を追いかけ、彼女の故郷まで出向いて兄をあっさり殺す非情さと、警察に逮捕されて女性の名前を泣き叫ぶ幼児性を発揮。

そんな男を逮捕すべく動く警察側の捜査がなんかゆるい。

逮捕シーンも主人公的な刑事の行動や、上司の刑事の行動もこれまたゆるい。

というわけで、少し前まで観ていた東映の「警視庁物語」シリーズの面白さを再認識しましたわい。

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