粗さはあったけど拾い物的面白さ。第二次世界大戦を舞台にした二転三転のフィクションドラマ。
「サウルの息子」主演のルーリグ・ゲーザが重要な役を演じていた。
「Fog of War」とは戦争においての不確定要素、状況が良く分からないこと。作品紹介やキャッチコピーにある物理的な霧は関係ない(実際に霧は出てこないし)。

第二次大戦中のアメリカでオペレーション・オーバーロード(ノルマンディ上陸作戦、D-Day)機密が漏洩してナチスに渡った！？主人公ジーンと婚約者のペニーが調査に向かう。

戦争ドラマだが戦場の描写はほぼ無し。流出源はある農場であることが濃厚、その農家と町は一見普通に見えるが、何かあるなと引っ掛かることはちょいちょい描かれる。

メインの二人のみならず、警察の仕事ぶり、農場で働くユダヤ人難民の言動、ペニーの叔父叔母の様子。
いかにもな描き方なので見る側も「誰かが急に本性表したりするのでは」と警戒しながら見ることになる。

OSSが絡んでいるがスパイ映画というよりは腹の探り合いの様相。

明らかになった動機は誰にでも起こり得る状況で背景や舞台設定は大きいがとても個人的。逆に言うとこういうことが大きな事件に繋がりかねないことを思い出させる。

事情は異なるが出てくる人皆戦争や政治の犠牲者なのかもしれない。

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• #第二次大戦関連映画_みむさん