シマすけ

THE 有頂天ホテルのシマすけのレビュー・感想・評価

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)
4.3
【大みそかの奇跡】


大みそか。都内の高級ホテル”ホテルアバンティ”では、年越しパーティまであと2時間を切っていた。 しかし総支配人が行方不明になったりマスコミに追われる汚職議員の宿泊、なぜかアヒルが館内をうろついたりトラブルが多発。今宵、混沌と爆笑の大みそかが幕をあけようとしていた。


今夜は12月31日。色々あったもののなんとか2021年を迎えようとしています。どうせなら今年の最後ぐらい最高に笑える映画を観たい、そう思った方もいるのでは?
紅白歌合戦に並ぶ年末の名物番組といえばガキ使。笑い納めにはうってつけですがこの映画もなかなか。しかも大みそかが舞台なので、年末に観ると結構盛り上がります。

小学生の時に初めて観て笑い転げていましたが、今観てもやっぱり大爆笑もの。
キャラが濃すぎる従業員や客同士の掛け合い、ボケとツッコミだらけのトラブルには本当に腹がよじれます。気弱すぎる西田敏行を必死になだめるベルボーイの香取くんはギャグ満載で何度観ても面白いです。
アドリブをかましまくる西田敏行のプリケツが見れるのは有頂天ホテルだけ!

キャストも今では中々揃えられない豪華な役者ばかりでビビる。伊東四朗や角野卓造のオーバーリアクションに笑わないのが無理だし、松たか子の大人っぽくもキュートな演技も魅力。元SMAPの香取くんまで大活躍でバリエーションが豊富すぎる。

複数の登場人物の物語が同時に進行するいわゆる群像劇なのですが、繋ぎ目に違和感がなくスムーズに話が進み、それでいて必ず笑いどころがあるのでストーリーが掴みやすいです。このあたりは監督が舞台出身だからかもしれない。
ギャグだけでなく細かい伏線も効いていてリピートするのも面白いです。


オーバーなリアクションが鬱陶しく思う人もいるでしょうが、何も考えずに家族で観るには最高にゲラゲラ笑える映画でした。


以上で今年の映画レビューを全て終了します。8月終わりから投稿ペースがガタ落ちして他の方のレビューも満足に見れませんでしたが、来年は調子を取り戻したいところです。
来年も延期になった大作のみならず様々な良作に出会えますように。
読んでいただきありがとうございました。
それではよいお年を。
シマすけ

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