シマすけ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのシマすけのレビュー・感想・評価

3.9
【現実の向こう側】


原始的な武器vs文明的な近代兵器の闘いってワクワクしません?


とにかく映像が綺麗の一言に尽きます。
以前にアバターのリバイバル上映を見た時も10年以上前とは思えない3Dの奥行きや緻密で壮大な世界観に驚きましたが、それを見事に引き継ぎ進化していて目を奪われました。

なんといっても水の表現が素晴らしい。
エキスポIMAXの超大スクリーンのきめ細かい3D映像に加え、ハイフレームレートにも対応していたのでビックリするほどヌルヌル動き、「今までの映画は何だったんだ!?」と驚きっぱなし。例えるならスクリーンの向こうに水族館の巨大な水槽がそのまま存在しているイメージです。
今まで何度もIMAXイントロで「それではこれより、現実を超える驚きの感動をお楽しみ下さい。IMAX。」と聞かされてきましたが、今回ようやくその意味を掴めて感激しています。

原住民vs侵略者の構図は前作と同じであり、相変わらず人間の野蛮で醜悪な一面が描かれ、ある場面ではかなり胸糞悪くなるので、自ずと主人公らナビィ族に感情移入してしまいます。(観賞後に人間ドラマを見て感情を持ち直しました笑。)
そんな中でクオリッチ大佐はアバターとして復活し再びパンドラを狙うわけですが、ナヴィからすれば憎き敵でしかないのに、部下からすれば「こんな上司ならついていきたい!」と思わせてしまう二面性がなんとも恐ろしく、かつ魅力的。ある意味一番印象的なキャラクターです。


正直同じような場面が何度も繰り返され(水中に潜ってばっかり!)、それが3時間以上続くので物語としてダレて退屈になってしまった部分も否めませんが、とにかくコレは映画館で上映されている内に見るべき映画。
この際ストーリーは二の次にして、3時間どっぷりと未知の映像体験と美しい世界観に酔いしれて下さい。
シマすけ

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