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Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~

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Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~の作品紹介

Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~のあらすじ

歩くことで、がんサバイバーの支援と東日本大震災の被災者の心の傷に少しでも寄り添いたい…82歳になるDr.カキゾエ(垣添忠生医師)が、青森県八戸市から福島県相馬市までのみちのく潮風トレイル1025キロを歩くロードムービー。歩きながら思索を重ね、確信したこととは…?

Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~の監督

野澤和之

Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~の出演者

垣添忠生

原題
公式サイト
https://www.arukushohousen.com/
製作年
2024年
製作国
日本
上映時間
120分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
武蔵野エンタテインメント

『Dr.カキゾエ 歩く処方箋~みちのく潮風トレイルを往く~』に投稿された感想・評価

Jun潤
4.0
2025.08.20

予告を見て気になった作品。
たまにはこんなドキュメンタリーも。

青森県八戸市から、福島県相馬市までの太平洋沿岸をつなぐロングトレイル“みちのく潮風トレイル”。
この道を歩くのは、がんの専門家である82歳の垣添忠生医師。
東日本大震災の遺構を巡りながら、被災者と、がんサバイバーの心に寄り添う。

こ〜れは良いドキュメンタリーですわ。
垣添医師の為人や経歴、旅の後の総括などは最低限に、ロングトレイルを歩く様子をひたすら追うロードムービー。
がんの専門家であり、自身も2度がんを克服しており、加えて長年連れ添った妻をがんで亡くしている垣添医師。
だからこそ、がんサバイバーや被災者たちの心に寄り添うことができるんだということが伝わってきました。

82歳、まぁお年を召していらっしゃって、第一線を退いて家に篭りがちになっていてもおかしくない年齢なのにも関わらず、新たな挑戦をする。
その姿だけで十分勇気を与えてくれましたし、僕自身30代を迎えて、選択肢も狭まってきて、将来どうなるのかも分からないな〜と悲観的に考えている今日この頃ですが、こんな方がいらっしゃるということを知れただけでも、諦めたりやりたいことを制限したりするような年頃じゃまだないんだと、希望を感じられる作品でもありました。

「やらない善よりやる偽善」、結構議論を巻き起こしている言葉かと思いますが、今作こそこの言葉が似合うのではと思います。
垣添医師がロングトレイルを踏破したからといって、がん患者が治るわけでも、震災で亡くなった人が帰ってくるわけでもない。
でもがんサバイバーや被災者の心に寄り添えるような人が、太平洋沿岸を歩き、震災の遺構を巡り、被災者やがんサバイバー、その両方を経験した人と交流する様というのは多くの人に新たな知見や価値観を目覚めさせたり希望を与えたりするものだったと思います。
今作の上映規模も大きいわけではなく、今作で映し出された垣添医師の活動も、全国的に大きく取り沙汰されたものではないかもしれないけれど、できれば多くの人に知って欲しいと感じさせてくるものでしたね。

こういうドキュメンタリー作品となると、旅の途中で出会った人全員が出演したわけでもなく、訪れた場所全部が撮影の許可をくれたわけでもないのかもしれません。
しかし垣添医師や撮影クルーたちが出会った人、訪れた場所は作品で映し出されたところ以外にも本当にたくさんあったんだと思います。
その中に、垣添医師に話をしてくれた人、色んなものを見せてくれた場所、逆に、垣添医師から希望や勇気をもらった人、垣添医師が訪れたからこそ、広く知られた場所があるんだと思うと、垣添医師がした挑戦、その挑戦を映し出す作品の上映というのには大変大いに意義があると思いますし、自分が知らないだけで、このような挑戦をして、周囲に希望や勇気を与えている人がいるんだと思うと、今後もこんな作品を鑑賞していきたいものですね。
 82歳の元国立がんセンター総長が、青森から福島までの海岸線を歩くだけの話だが、出会う人々との会話や時々披露する俳句が面白くて、まったく飽きずに鑑賞できた。
 当方は滅多なことがない限り病院に行かないし、行っても治らなかった経験しかないので、医者をあまり信用していない。
 垣添忠生さんは、知的で前向きだが、ポジティブバカではなく、人の痛みや悲しみをちゃんと知っている。癌サバイバーを支援する活動をするというのは、単に病気を治せばいいと考える凡百の医者とは一線を画している。

 最も印象的な話はラストちかくになって紹介された。東大の教授が話す、希望についての話だ。希望というのは、真っ暗なトンネルの遥か彼方に小さく見える光ではない。眼の前を照らす明かりであったり、歩行を助ける手すりであったり、人を前に進める手助けをしてくれるのが希望なのだと。
 何度かレビューで紹介したが、太宰治の「葉」では、死のうと思っていた主人公が、正月に麻の布地をもらい、これは夏の着物だ、では夏まで生きていようと考える。麻の布地は、主人公にとって、ひとつの希望であった訳だ。
 垣添医師が1000キロもの距離を歩くことができたのは、日々手助けしてくれる小さな希望がたくさんあったからだろう。賢い人は、そうやって小さな希望を見つけ出して、歩き続けることができる。
 愚かな人は、自分で見つけられず、他人と比べて羨んだり、僻んだりする。極端になると、被害妄想が高じて他人に先制攻撃を仕掛けたりする。そしてそれが愚かな人の希望になったりする。トランプやプーチンやネタニヤフの報道に接するにつけ、希望を見いだせない愚か者の印象が強まる。

 世界は、垣添医師のような賢い人と、戦争を始める愚かな人に、二分されそうな傾向にある。愚かな人の勢いが強いことが、とても心配である。そのうち日本国憲法も蔑ろにされる時代が来るかもしれない。本作品に登場したような、自分で希望を見出し、他人に希望を与える人々が増えることを祈るばかりだ。

 半﨑美子さんの歌は、7年前の武道館で開催された中島みゆきリスペクトライブで聞いたが、あまり印象に残っていない。しかし本作品の挿入歌「わせねでや」の歌声は、そのときよりもずっと美しくて、心に響くものがあった。半﨑さんも、希望を持って進んできたのだろう。
3.9
Hope is a wish for something to come true by action

ということがストンと腑に落ちるドキュメンタリー。

ぜひみちのく潮風トレイル、挑戦してみたい。
3.11被災地の今を知るにも良い作品。