精神0の作品情報・感想・評価

上映館(9館)

精神02020年製作の映画)

上映日:2020年05月23日

製作国:

上映時間:128分

「精神0」に投稿された感想・評価

atlantis

atlantisの感想・評価

2.0
山本先生(夫婦)の魅力は感じるものの、私にはただ撮って映してるだけのように感じた。
ぶぶこ

ぶぶこの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーなので、多少のネタバレを含みつつ感想を。
前作「精神」にて撮影された「こらーる岡山」の精神科医の山本先生が主役。前作ではどちらかといえば患者が主役だったが、今回は山本先生ご夫妻にカメラは張り付く。
山本先生ご自身もご高齢、奥様は認知症ということで「引退」を決意するのだが、長らく先生を頼っていた患者達は当然ながらそれを惜しみ、先生も淡々と(この淡々と、という態度がミソ)患者一人一人にとりあえずのお別れを述べる。「そういう星の巡り合わせ」というとある意味失礼かもしれないが、「共生」を旨とする先生の筋の通った生き様を見せられ、こちらとしては尊敬の念を抱かざるを得ない。
よしお

よしおの感想・評価

3.0
No.2730

前作「精神」では、どちらかといえば、患者さんたちの方に多くスポットが当たっていた。もちろん、山本先生のお振る舞いや信念も伝えていたけれども、私にはちょっと物足りなかった。

単純に「この先生のことももっと知りたかったな」と。

今作では、その先生と、奥様にスポットが当たっている。

長年にわたって患者さんたちに寄り添い続け、親身に話を聞き続けてきたこの仕事は、もはや「中毒」だとおっしゃる山本先生。

中毒とは独特な言い方であり、もちろん、そんな単純な言葉で言い表すことのできない、ご苦労の連続のお仕事であろうことは、この映画と、前作「精神」を見れば、わかる。

「人の話を聞かない人」
「自分のことばかり話す人」
「人の話を遮って自分の意見を言う人」
「陰で他人の悪口を言う人」
「上から目線で物を言う人」
「学歴をひけらかす人」
「選良意識の高い人」
「自分に明らかな非があろうとも、絶対に謝らない人」

もちろん、そんな人ばかりではないが、私の周りにもこういう人はたくさんいる。

かくいう私だって、このどれかに当てはまっているかもしれない。自覚がないだけで。

山本先生は真逆である。

「人の話を聞く人」
「自分のことは話さない人」
「人の話を遮って自分の意見を言ったりしない人」
「陰で他人の悪口を言わない人」

言うは易しである。一時的に、このような人間として振る舞うことはできるであろう。

しかし、この先生のように、長年、この態度を取り続けることは、至難である。

後半、先生ご夫婦が、ご友人のご婦人のところへお出かけになる。このご婦人が、実に細やかに、先生ご夫妻のことを語られる。

特に、奥様について、まるで家族のように、いや、家族以上とも思えるほどの丁寧さと細やかさで、奥様が受けてこられたであろうご苦労について、語られる。

このように「自分のことを語ってくれる」親友を持ちたいし、私も誰かのことを「語れる」親友になりたい、と痛烈に思った。

あと、お墓参りなんだけど、もうちょっと敷地の整備、何とかならんのでしょうかねぇ。

ご高齢のご夫妻にとっては、もはやちょっとした探検のようになっている。もし転倒でもされて、その場に他に誰もいなかったらと思うと、ぞっとしてしまった。

スロープ付けたり段差をなくしたりするこういう整備はどこの仕事か分からないが、しっかりお金をかけなきゃいけないところはかけてほしい。
冒頭の「0に身を置く」という山本先生の言葉を考えていた。引退して芳子さんと過ごされるなんてことない生活は、その一挙手一投足で0に身を置くという自身の言葉を実践されているような優しさに溢れる映像だった。(言葉でも表情でもなく手のショットがそれを1番物語っていた)そして想田和弘は映画監督である前に名カメラマンであると、その眼差しに脱帽した。
ユウ

ユウの感想・評価

3.8
仮設の映画館にて観賞しました。
現役を引退されるという精神科医と奥様のドキュメント。前半は先生のところへ通われる患者さんのリアルが、後半は先生と奥様の二人三脚のリアルが描かれていました。わたしは後半が特に印象に残りました。先生と奥様が映る10年前の映画『精神』の映像が時折挟まれているのですが、10年間で人はこんなに変わってしまうのかと、少し衝撃を受けました。先生の奥様への優しさが美しく切なく、現実の厳しさと共に伝わってきます。そして生きるとはどこまでも日常の繰り返しなのだと思いました。
今回、観察映画という言葉を初めて知りました。観てよかったです。
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『精神0』鑑賞。先日『精神』を見たことや家族のこともあり入り込んだ。何てドラマチックなドキュメンタリーなんだ。観察映画の掟は守りながら構成、編集の巧みさで劇的に心に訴えかける。何より山本先生夫妻のお人柄、想田監督の思いとその信頼関係がうんだ普遍的な共生の「物語」だった。

『精神0』は仮設の映画館、本来なら観たはずの第七藝術劇場で。この作品がお題だった cinemactif のマンスリー・シネマ・トーク・GMのリモートでの映画トークにも参加。ドキュメンタリーということもありより題材や背景について知ること、そして考えることができた。このステイホームの中、一番充実した映画体験になった。
RYOTAFUKAI

RYOTAFUKAIの感想・評価

4.4
前半は「桐島」みたいな話で、「山本、医者やめるってよ」に右往左往する患者さん達が描かれる。

はじめの10分がたまらない。いきなり涙腺にググッと迫ってくる。「最後にかける言葉ありますか?」「あんたの苦労は相当じゃ」「親も頑張り屋で、感謝していて…」「現代を生きるのは誰でもつらい。そこで病気になった人というのは、苦労している」
そして講演会のシーンへ、ここでは「自分が鬱になった」という自己開示を見せる先生。

その後、患者さんにお金を渡している…?というショッキングなシーンが挟まれる。何をも肯定する、というのは難しい。どこかで限界がくる。それをどうコントロールしているのか、ややグレーな印象になってくる。この患者さんが精神科医への不信感を蕩々と語るシーンの緊張感もすごい。

その後、帰宅した想田監督とお茶をする、というシーケンスがあるのだが、お茶を準備する、応接室に行くというこの一連がまさかのアクションシーンになっている。全く飽きない。なんなんだろうこれは。何を意味しているか、ではなく一つ一つの「動き」そのものが愛おしい。

関さんという親友の登場シーンも、こんな元気な婆さんもいるのか!というショックシーンになっている(現実では知っているが、散々二人の動作を見ている観客にとっては非常にインパクトを与える)。

想田作品は初めて見たが、ここまで引き込まれる映画はなかなか無い。仮設の映画館のブザーや場内アナウンスもよかった。いつかジャックアンドペティに行ってみたい。

このレビューはネタバレを含みます

感想ブログ書きました。

https://ameblo.jp/ranrankozou/entry-12597611103.html
仮説の映画館プロジェクト。
前作があるようなのでそれも見たくなった。色んな見方が出来る、人それぞれで意見が分かれそうな何かを訴えかけてくる映画でした。
久しぶりの映画館!

第七藝術劇場

岡山の精神科診療所に集う患者さんと山本先生を描いたシリーズ。

先生も高齢となり引退を決意する。

患者を支えてきた先生。そして、そんな先生を支えてきた奥さん。この作品は、先生の妻への感謝の意だと思う。

どんな患者さんも受け入れ、丁寧に話を聞き、決して否定しないで、思うようにならないことに耐えている患者さんを褒める、、。

そんな先生がいる診療所なら遠くても行きたくなる。先生に会いたくなる^_^

ああ、この気持ちだ!

映画館に行けない2ヶ月。ネットで映画を観る日々。見逃してた作品も手軽に観られて結構充実していた。自分にとって映画館とは?ずっと考えていた。

人混みを避けてマスクして入り口で消毒して体温測って、、、それでも何故に映画館に行くのか?

そこに行きたい映画館があるから、、、ただそれだけです^_^
>|