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岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE Iのkuuのレビュー・感想・評価

3.5
中場利一氏の私小説
『岸和田少年愚連隊』の中に出てきよる 
『地上最狂生物』カオルちゃんを主人公にした竹内力主演シリーズの1作目。
本家『岸和田少年愚連隊』はナイナイを主演に、井筒和幸監督が映画化しとるが、この監督の『ガキ帝国』とヤンキー映画で、ファンは二分するかな。似てはいるけど。
扨、物語は、1970年、リイチとガスが入手した昔の卒業アルバムん中に、岸和田界隈イチ(関西ヤサグレ界隈かな)で有名な暴れん坊『カオルちゃん』の顔を見つける。
そっから、物語の舞台は1959年にさかのぼる、、、
現役のヤクザモンもポリスも、めんどくさいし避けて通るカオルちゃん。
卒アルと今とまっっったく同じ顔で写っとるやないかぁと、信じがたいチュンバは、カオルちゃんを宿敵と付け狙うミィちゃん(蛇の巳(み)の入墨を半端に入るミィちゃん)に真偽を確かめに、、、かなりハチャメチャストーリー😂
時は遡り、1959年。
カオルちゃんは組へのスカウトに来たヤクザモンを半殺しにし、学生ちゃうと番長じゃなくなるって単純な理由から、全国総番長になる為だけに高校生になる。
カオルちゃん最強伝説が将にに始まろうとしてたぁ。
って感じのハチャメチャコメディ映画すね!
かなりふざけとる😀
せやけど、興味深いんは、カオルちゃんは実在の人物をモデルにしてるとこなんですよね。
岸和田で知らない人が居ないという位の有名人だそうで、小生は京都で育ったし、はたまた、カオルちゃんより、かなり年下やけど、回りにカオルちゃんにシバかれたって先輩の話は、よく聞いた。
大阪に遊びに行った折にも、本人を目撃したときはダッシュで隠れたもんです😀
こんな時代のオッサン達は怖かったなぁ。
神戸長田のピ🙆オさん。この人もカオルちゃん同様にネットの検索にもヒットするし、数年前にケンカ相手(三人)に十数ヶ所刃物で刺されたのに、返り討ちしてた猛者。
後日、神戸で会ったときに、本人に直接返り討ち事件で『何が痛かったですか?』って聞いたら、
『裸足でケンカしたし、割れたガラス踏んだんが痛かったかな』との返事にケンカの超人は違うなぁと思ったなぁ。
京都にも岩🙆って超人オッサンがいた。 
小生が学生のころに、教室に乱入してきて、クロスボーをぶっぱなして、『俺たちはゾンビ違うぞ~』とは云なかったけど、
駆けつけたポリスをバッタんバッタん投げ飛ばしてた。
あと、京都のポルタって地下街にはよく、小さな娘をドーベルマンに乗せてリードなしで散歩させてたなぁ懐かしい。
可哀想に娘さんは幼児で和彫りで鯉の刺青がはいってた。
まぁ作中のカオルちゃんやそれらの人たちは、甘くほろ苦い想い出でデフォルメされてるとは云え、見聞きした人の脳裏には、
将に作中のコメディ内の無敵超人に描いてるはず。
だから、記憶の中で照らすならリアル映画かも😂
『ミナミの帝王』で、『Vシネの帝王』と呼ばれとったんも古くなってきたけど、シブめの竹内力のコメディ役は意外な当たり役かもです。
中坊のチュンバ役(原作者の中場さんの子供時代)で、本人もちょい役で出てまーす。
中場利一をネットで検索して、覚えて作中にカメオ出演してるのを、余裕があればさがしてみてください。
まぁ考えたら昔の怖い人(カオルちゃんを含め)はヤクザモンやっても、ポリスや機動隊でも、ジジババでも、ガキでも分け隔てなく万民に暴力的やったし、究極平等主義(自分があくまでも全権保持者)なんかなぁと考える一本でした。
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