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12モンキーズのabeeのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.9
【1997年、人類は滅亡したーー。】

なかなか面白かった。
この鑑賞後に色々と考察が出回りそうな感じ。
いいですね。
物語の続きに幅のある作品は好きです。

これまたずっと観たかった映画なのですが、タカさんの「たいむとんねる」で観たことなくても絶対聴いたことがある映画音楽特集で取り上げられていたので、思い出したかのように遂に鑑賞しました。

テリー・ギリアムの作品はやっぱ独特だなぁ。
進み方もごちゃごちゃしてるし。
タイムリープものだからしょうがないけど。
観客に答えを教えてはくれないんですよね。
だからオチもあるようで無い気がするし。

それに宣伝ポスターも何か意味深なものを感じさせられるのですね。
ただのデザインなのか、それともそこに何か意味があるのか。
深読みしたくなる妙な魅力に満ちています。

それに、さすが「たいむとんねる」に取り上げられるだけのことはあって音楽がとても印象的でした。
滑稽なようでミステリアス。軽妙なリズムと怪しげな音色。
物語に何か裏があるようなそんな気を起こさせるのです。

それに若かりしブラピの怪演もとても印象的。オッドアイというか、瞳の大きさの違うことで焦点が合わずギョロギョロと動くその姿がとても奇妙で、変なカリスマ性を見せています。

ということで、現実を抜け出して不思議な世界に迷い込ませるテリー・ギリアムのちょっと難解なSF作品。
ちょっと中毒性があるな…
何回も観直したくなるタイプだ、多分。
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