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ドッジボールのkuuのレビュー・感想・評価

ドッジボール(2004年製作の映画)
3.7
『ドッジボール』
原題Dodgeball: A True Underdog Story.
製作年2004年。上映時間93分。

ポップ・カルチャー・スポーツのドッジボールをテーマにしたスポ根?コメディ。
ベン・スティラーが70年代風のロン毛をなびかせ、イヤ味なマッチョを怪演する笑。
主人公には、実生活でもスティラーの友人ヴィンス・ヴォーン。

余談から始めますが🙇‍♂️。
ドッジボールとは直接の関係ないけど、米国メジャーのロサンゼルス・ドジャースちゅうチーム名の 『ドジャース (Dodgers) 』って、ドッジボールの 『ドッジ (dodge) 』 と同じ語源をもっとるそうです。
『ドジャース』てのは、ずっと前はニューヨークのブルックリン地区に本拠地があって、そのブルックリンには当時、路面電車が走ってた。
今の日本の路面電車からは想像がしにくいけど、その当時のブルックリンの人たちは、路面電車の線路の上を平気で歩いていたらしい。
そこへ電車が走ってくると、線路を歩いていた人たちは、ひらりと電車をかわしてよけていたって云う。
そないなことから、ブルックリンの人たちのことを 〈ひらりとよける人〉 ちゅう意味で 『dodger』 と呼んだということっす。
扨、話は映画に戻り、ガキのころにドッジボールをやったことある方ならだれでも知ってる、
顔面や、ガンメン狙え!!とか、
タマタマ、玉を狙え、女子は無いかぁ🙇‍♂️。
等々楽しく遊んだと思う。
まあ、あまり優雅な競技と呼べないかな。
当てられてアーって天を仰ぐときのぶざまさは、他に類を見ないかも。
痛みと笑いが直結している競技も珍しいんちゃうかな。
今作品の冒頭には、すぐ近くにある2つのジムが出てくる。
ひとつは成金趣味のグロボ・ジム。
経営者はホワイト (ベン・スティラー)という強欲で嫌味なチビ・マッチョ。
ホワイトは、空気を入れると股間の膨らむショーツをはいて、何をナニして強調したいんだか。
もうひとつは、アヴェレージ・ジョーちゅう倒産寸前の貧乏ジム。
持ち主はのんき者のピーター(ヴィン
ス・ヴォーン)で、会員も彼に輪をかけた駄目野郎ぞろい。
ゼニ借りてヒーヒーのピーターのジムは、抵当権が流れそうになってて、その抵当権を買い取ったのがホワイト。30日以内に5万ドルを用意できないと、ピーターのジムは買収されるほかない。
設定は単純明快。
ここで都合よく、ドッジの国際大会が開かれる。
優勝賞金は5万ドル。
のんきでドジで甲斐性なしの野郎たちは、一念発起して練習にイソイソ勤しむ。
コーチ役は、電動車イスに乗ったかつての名選手役パッチーズ(リップ・トーン)。
パッチーズは、選手たちにレンチを投げつける。
交通量の多い道路を、車の流れを縫って無理やり渡らせる。
球をよける練習なんやけど、選手たちは痣だらけ。
彼らの予選は。。。
賞金は獲得できるのか。。。

個人的にですが、今作品の楽しさは、なんといっても脇役陣の充実に負うところが大きいんかな。
悪役ベン・スティラーの無意味なまでの振り切れ方には笑えた。
笑える役者にはほかにも多い。
へなちょこオーウェン(ジョエル・デヴィッド・ムーア)。
眼鏡男のゴードン (スティーヴン・ルート)。
チアリーダー志望のジャスティン(ジャスティン・ロング)。
海賊気取りのスティーヴ(アラン・テュディック)。
敵の猛女フラン (ミッシー・パイル)
そないな芸達者たちが、今作品じゃ急発進と急停止を繰り返し、顔や股玉にボールを当てられ悶絶しよる。
ボクシング映画などのスポーツ系作品にくらべると、こっちはフィジカルな喜劇ちゃうかな。
ちなみに、ドッジボールが盛んな地域はそう多くないそうです。
カナダ、米国、英国、香港、フィリピンとか。
オリンピックの正式種目に採用される可能性は、いまのところかなり薄いかな。
まぁそないな競技での映画やのに以外にもコメディ映画としては最高でした。
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