このレビューはネタバレを含みます
アフガニスタンへの武器供与のために奔走するアメリカ下院議員の物語。バッハのバイオリン協奏曲風の優雅なBGMに乗せて戦闘ヘリを撃墜する演出は、凄惨な戦場とは裏腹に、華麗に予算増額を成し遂げたチャーリー・ウィルソンの小躍りした心理を表しているかの様。
本作は、武器の援助には積極的で、教育支援には消極的な姿勢がアメリカにとって余りにも合目的的過ぎたのだとの戒めを込めた作品であるとも言えます。ある議員からチャーリーへの「お前はパキスタン選出の議員か?」との煽りが象徴的です。