かじられる

男と女のかじられるのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.1
男と女がいる限り、交わされる会話や想いに限りはなくて

今日も人知れず浮かんでは虚空へ消える。

ジャン・ルイもアンヌも密室みたいな過去を開き、互いに魅せられては歩幅を寄せていく大人のステップ。

核心を突く少なげな言葉、物言わぬ気持ちが情景となって溶けていく。

近づけば近づくほど見えてくる相手のこと。

瞼の裏を色濃くよぎる大切なもの。

いつの日も、男は何かを夢見ては命を削り

いつの日も、女は何かを捉えては生を綴る

それを飽かずに繰り返すこと、分かっているんだけど。

愛し合ったり別れたり。

そんな日とそんな日とそんな日がずっと。

たぶんそれが「男と女」
かじられる

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