かじられる

ナイト・オン・ザ・プラネットのかじられるのレビュー・感想・評価

4.4
夜が脱ぎ捨てたぬくもりの中で目を覚ますのを朝はまだ知らない。コンビニがいつもたくさんの食べ物で埋め尽くされているのにも驚く必要はない。行き先も会話も大して意味はないけれど、いつか忘れられていく言葉や景色が、ゆっくりと時間のねじを巻いている。きみの座っている場所が望んだところならば、朝に祝福された証拠。夜毎訪れるしじまが、まるで永遠のように澄明な光を告げている。知らない場所の知らないニュース。宙(そら)だけが分かりきった表情でわたしたちを見守っていた。
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