クラフトマンパンダ

白い嵐のクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

白い嵐(1996年製作の映画)
4.2
長い航海も終わりに近づいたバミューダ海域で、オーシャンズ・アカデミー🟰アルバトロス号は伝説の白い嵐に見舞われてしまい沈没、死者を出してしまう。
帰還後、船長の責任を問う裁判が開始されチャックら生き残った少年航海士隊達はアルバトロス号での絆の意味を裁判で確かめ合う。
当時はまだ解明されてなく現在ではダウン バーストという現象で知られている
この"白い嵐"

今作は1961年に実際に起こった航海士を育成する船舶での不幸な海難事故を体験し帰還した一少年 チャック・ギーグの自伝をもとにしたヒューマン作品です。

この作品は思春期の青年達を通して、
己の弱さ、コンプレックスを乗り越え
仲間との人間関係の構築、人として
成長していく青春群像劇(一応主役はチャック・ギーグであり彼目線でストーリーは進むが今作は乗組員全般にスポットは当たっている)であり、自然の恐ろしさや
仲間や師との絆を描いた感動作。

レビューは昔に観た状態で曖昧な記憶のまま上げていたのだが観直してみたくなり
再鑑賞したところ曖昧な記憶とは雲泥の差の素晴らしい作品だった。

何故、記憶の中で低評価だったのか、、
観直してみて直ぐに思いだした。

ストーリーの中盤、過保護でワンマンな親父との関係に葛藤する生徒のひとりが🐬イルカに弓を放ち殺すシーンがあるのですがそのシーンが強烈に印象に残っており
当時 怒りの感情が湧き立ち、そのせいで
その後のストーリーは殆ど覚えていなかったです。
観直してみてそのシーンの前まではすぐに以前観た記憶がよみがえりましたがイルカを殺したシーン以降は初見のように記憶が抹消されてました。

でもエンディングのスティングの曲は強烈に覚えているので何とも言えませんが、
イルカのシーンでの怒り💢でそこで観るのをやめてしまったかも知れません😓

実際 イルカのシーン以降からが自分の評価も爆上がりしましたし。笑

130分という時間内で収めるため序盤から中盤にかけてはストーリーが随分と集約され過ぎてる感が自分はしまして、もう少し丁寧にして欲しかったなぁという感じですがまぁ諸般の事情もあるでしょうから仕方ありません。

そういった意味でも、感動のラストも
『いまを生きる』を彷彿とさせる作品でもありました。

船長役 Jeff Bridges も渋い名演。
Jeff Bridgesは自身の写真集やCDなどの売り上げの大半を飢餓に苦しむ人々に寄付をする活動を長きに渡り続けている人格者でもある。
妻で船内医役のキャロライン・グッドール(Caroline Goodall)は知的でチャーミングかつ逞しい素敵な女性を好演していました


今作も観直して思ったことは映画は
観た時の自身の年齢によって評価は変わるなと思いました。
でもイルカのシーンはやっぱりキツイ⤵︎














Sting ⇨『Valparaiso』が超名曲だった印象の記憶を、音楽に造詣が深く、いつもセンス溢れるレビューのフォロワーさんのレビューで思い出した。

【Léon】の主題歌ばかり取り上げられるStingの隠れた名曲。