クラフトマンパンダ

プロミシング・ヤング・ウーマンのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

3.2
近年に観た(ストーリーを記憶している)
作品の中で最も、いや断トツに評価が難しい作品でした。

様々な作品のパッケージが並んでいるとして一際 目を引くジャケットの今作。

自分は鑑賞する作品を選ぶ際、ジャンルや主要キャストも大きな選択肢なんですが、
もう一つ、ジャケットにも結構左右されます。

このジャケットが目に入ったとき直ぐに観たいとはならなかったんですが、でもずっとなんかひっかかる、で、何人かの方のレビューを拝読して観ることにしたのですが、、、

今作を観終えた感想は、観て良かったとも
つまらない駄作だったともどちらとも言えず、感情を揺さぶられもしなかったけど、かといって全く感情移入出来ないとも違う何とも言えない作品でした。

全体を通して正直なところ、登場人物の大多数もストーリー展開も自分的には所謂、胸糞に感じることが多かったです。

出てくる人物が卑怯な奴だらけ。

それにキャリー・マリガン演じる主人公の女性の生き方や復讐の方法なども男の自分には到底理解も共感も出来なかった。
決して彼女の根底にあるものや気持ちがわからない訳ではなく、あくまでやり方や
生き方がという意味で。

この作品は何を訴えたかったのかが
自分には結論が出ない。

勿論、卑怯な男たちへの復讐というのが
ストーリーの軸ではあるけどそんな単純な復讐劇ではないようには感じた。
ラストまで観ても自分は全くスカッとした感覚にはならなく、この作品の意図はどこにあるのだろうと思った。

自分なりの解釈は究極の女の友情と
世の中の理不尽さや卑怯者への警鐘。

穿った見方過ぎかもしれませんが、
主人公が親友を死に追いやった悪たちに復讐を果たしたうえで、彼女にとってこの卑怯者ばかりいる腐りきった世の中よりも親友がいってしまった汚れなき場所へ行くことを自ら選んだようにも見えました。
純粋な人間には兎角生きづらい世界。

理不尽な世の中や卑怯者への警鐘を鳴らしているようにも感じました。