この映画、全然知らなかったしレビュー総数も少なく多分マイナーな作品だと思うが偶々 TSUTAYAに新入荷されていて音楽が好きな自分は飛びついた。
今から27年前の🇬🇧イギリスの音楽業界のバックステージを舞台にしたB級ブラックコメディドラマ。
原作小説の作者で脚本も担当したジョン・ニーブンは、イギリスの音楽業界で10年働いたのちに作家になった人物。
一般人には知り得ない業界の裏事情がリアルに描かれているのが最大の見どころだ。
1997年当時、イギリスの音楽産業は1993年頃からのブリットポップの隆盛もあり乗りに乗っていた頃だ。
Blur、Oasisの世界的大成功に始まり
97年は同年に悲劇の事故で亡くなった
ダイアナ元妃に捧げた推定総売上枚数3,500万枚(チャートを集計開始後、世界で最も売れたシングル) エルトン・ジョンのCandle In The Wind 1997 が世界中で流れまくり、スパイス・ガールズが世界中を席巻してジャミロクワイやケミカル・
ブラザーズが人気が沸騰し出した頃である。
あらすじはニコラス・ホルト演じるスティーブン・ステルフォックスはレコード会社のA&R部門(要はスカウト)に勤めていたが、新スターの発掘には余り関心を示さず彼の関心はどんな手を使ってでも業界で
のし上がることにだけ向けられていた。
本作はスティーヴンがドラッグに溺れながら殺人を含むあらゆる手段を駆使してキャリアを切り開いていくイカれた最低野郎の悍ましいサクセスストーリー。
ストーリーはあまりにもリアリティ感が希薄で途中からは笑えない正にブラックジョークな物語ではあったけど、勝手な想像ではあるが90年代は世界中が音楽バブルで
狂ってる業界の裏側の感じは全てがフィクションではないであろうと思いました。
あと、作中に出てくるアーティスト達は実在の誰かをモデルにしてるのかなぁーとか
自分はデビュー直前のアホな4人組女性ダンスポップグループは"Spice Girls"を模しているんじゃないかと(Spice Girlsは5人組だけど)ちょっと思った 笑
日本だって90年代中頃は○室ファミリー
とかの裏側など秩序とか多分めちゃくちゃだったんじゃとか思いますね 笑
ストーリーはゲスの極みですが、
音楽好きの方や業界に興味有る人は
それなりには面白いかもしれません。
24' 1月17日 22時22分
