クラフトマンパンダ

グリーンブックのクラフトマンパンダのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.9
Respect series第6弾はここ4~5年のヒューマンタッチの作品の中では評価が最も高いうちの一作だと思う今作。

フォローして頂いているS-7さんのベストムービーから5位の今作を選択。

S-7さんはフォロワーが約2400人、
1700作超をレビューされてる方で、
拝読していてどれも読み易い文章や構成でとても参考になるレビューを書かれていますし、作品の系統も偏りがなく本当に映画上級者な方だと思います。


それでは本作ですが ここ一年 観てきた作品たちは良くも悪くも重たいものが殆どな中で内容(Themaやコンセプトなど)は決して軽いものではない中で、全体を通して爽快感を感じながら観れ 爽やかな余韻が残る良作でした。


タイトルになっている【グリーンブック】とは、1936年から1966年までのあいだ毎年出版されていた黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブックでこれが作品のキーアイテムになるロードムービーで映画の舞台となるのは1962年のアメリカ南部地方。

主演 ヴィゴ・モーテンセンをはじめ今作のキャストは皆初見の俳優ばかりでそこも新鮮だったし、戦争🪖物以外ではほぼ自分の生前の年代設定の作品を今まで観てきてないのだが古臭さも全く感じず違和感もなかった。

今作は主題でもある黒人差別はもとより
様々な差別要素も盛り込まれていたと感じたが全体を通し差別的描写を絶妙なバランスで描いていて観る側にあまり執拗に嫌悪感を抱かせないような作風だったように自分は感じた。

日本には人種差別的なものはないけども
現代においても当然のように様々な差別は
有る。
国民性なのかどうかわからないが
日本はアメリカなどに比べたら露骨な差別が目に見えて行われることはないかもしれないが所謂少数派の人たちに対する差別的思想をもつ人は少なくない気がするし、
とりあえず上辺は取り繕うけど本心は違い
そういう人たちとのコミュニティ(交流、接点など)を上手く避けようとしたり、
交流はあっても内心蔑んで見ていたり、
積極的に何か言動はしなくとも全く相手にしないとかその思想ややり方が陰湿極まりないのが残念ながら現実だなと思います。

表面上取り繕うことや社交辞令などが日本人の美学みたいな空気がある気がしますが自分はそういうのは偽善でしかなく超絶ダサいと思ってます👎
まぁ他人の痛みがわからない人に何を云っても無駄ですが、、。

レビューが脱線してすいません😓

劇中 マハーシャラ・アリが演じたドクター・D・シャーリーの演奏シーンで実際に
ピアノを弾いていた(劇伴も担当)黒人のJazz(classic)ピアニスト クリス・パワーズの演奏がめちゃくちゃ良かった🍾

黒人の方の才能は本当凄いですよね
ホンマかっこいいし。

自分的に本作の1番良かったところは
ロードムービーなので当然 場面場面
の風景も綺麗で癒されましたが、
ヴィゴ・モーテンセン演じるトニー・”リップ”・バレロンガが最初は黒人に対する差別意識はあったんだけど、お互いに人として高め合い、約2ヶ月一緒に行動を共にしたことで人種だけでは無くドクター・D・シャーリーの心底全てを受け入れて
ドクターの方もまたしかり、お互いが本当の友人になるところですね。

実話ベースなので尚更です!!


人生において財産とは人生の最期までに
何人の本当の友人
年齢や立場など考えられる要素をとっぱらって信頼し合い高め合えられ本当に困った時に助けたいと心から思える人間に何人会えるかなんじゃないかと年齢を重ねるにつれ思うようになりました。

文中、かなり決めつけたことも書いてますがあくまで私見ですので不快に思われましたら本当に申し訳ありません_(_ _)_