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大怪獣ガメラ 4Kデジタル修復版の作品紹介

大怪獣ガメラ 4Kデジタル修復版のあらすじ

北極から現れた、謎の火喰亀。その名はガメラ!人類は、この未知の脅威にどう立ち向かうのか―。 亀の研究調査のために北極を訪れた日高教授(船越英二)と助手の山本(霧立はるみ)、帯同する新聞社のカメラマン青柳(山下洵一郎)は、氷山から出現した大怪獣、”ガメラ”を発見する。ガメラは空を飛び、遠く北海道の灯台を襲撃。亀をこよなく愛する少年・俊夫(内田喜郎)はガメラに助けられ、その後ガメラの跡を追うようになる。日本各地を襲うガメラに対抗すべくあらゆる作戦が実行されるが、ことごとく失敗。人類の英知は、ガメラに屈するのか―。

大怪獣ガメラ 4Kデジタル修復版の監督

湯浅憲明

原題
製作年
1965年
製作国・地域
日本
上映時間
79分
配給会社
KADOKAWA

『大怪獣ガメラ 4Kデジタル修復版』に投稿された感想・評価

4.0
大映を代表する昭和時代の怪獣特撮映画「大怪獣ガメラ」の4Kデジタル修復版。

湯浅憲明がオリジナル作品(1965年製作)の監督を務め、樋口真嗣と小椋俊一が2005年に4Kデジタル修復版を監修。
船越英二が主演、霧立はるみがヒロインを演じ、山下洵一郎らが共演、内田喜郎が少年役を演じる。

探検船ちどり丸から日本人調査団の一行がエスキモー部落に到着する。そんな折、電波かく乱塗料を機体に塗った国籍不明機が音波探知機にみつからないようにエンジンを止めて北極海上空を飛行していた。アメリカ空軍タイガー戦闘機が国籍不明機をミサイルで撃墜する。墜落機は地上で核爆発し、氷の中で眠っていたガメラが目覚める….

「シン・ゴジラ」(2016年)の樋口真嗣監督と小椋俊一の監修により、株式会社KADOKAWAが大映のオリジナル作品「大怪獣ガメラ」(1965年製作)を2025年にデジタル修復して製作したモノクロ作品。
映像がクリアで美しく、「ゴジラ-1.0」のモノクロ版と比べても遜色ない。 
東宝の「ゴジラ」は身長50メートルで基本的に空を飛べないが、ガメラは全長60メートルでマッハ3で空を飛ぶなど、ゴジラを意識していることがうかがえる。
ガメラは頭と脚、尻尾を甲羅に引っ込めて、公開当時話題になっていた空飛ぶ円盤のように回転しながら空を飛ぶといった奇想天外な発想が面白い。
ガメラが口から放つ火炎放射や飛行時に甲羅に引っ込めた手足の穴から噴射される炎に加えて、コンビナートの炎などが白黒映像によく映える。
公開時は米ソ冷戦時代であり、オープニングは国籍不明機に対するミサイル攻撃とそれに続く核爆発始まり、最後は世界各国が協力して”国境を超えた人間愛”により兵器に頼らない平和的方法で解決するのが秀逸です。
「ガメラさようなら!」   

2025.11 BS12で鑑賞(60周年記念 ガメラ祭り・2025年度4Kデジタル修復版)
桃龍
-
ガメラ生誕60周年プロジェクト【昭和ガメラ映画祭】その1。
名古屋市内のシネコンには4K上映設備がない(怒)ので、その設備があるセンチュリーシネマでの上映になって良かった。
70点
ああ、懐かしや、この頃のガメラ! 北極の氷山からヌッと現れて、日本中を文字通りメチャクチャにしてくれた、ゴジラと並ぶ怪獣映画の原点。
本作の初代ガメラは、空を飛び、火を噴きながら、そりゃもう容赦なく街を破壊しまくる。後のお子様向けのコミカルな路線とは違い、初代ゴジラのような、どこか重苦しい、シリアスな雰囲気がたまらなくカッコ良い。
また、モノクロの映像が何とも言えない陰鬱な感じを醸し出す。東京襲撃のシーンは当時の特撮技術でよくここまでやったな!と思うくらいにスリル満点。巨大なガメラのあの恐ろしい姿、CGなんかじゃない本物の火炎放射、そして奇抜な破壊描写… 今見ると粗削りかもしれないけど、当時の特撮レベルとしては、十分及第点レベル。デビュー作なのに、あの洗練されたデザイン! そして、飽きさせないテンポの良さ! 古臭さなんて、ほとんど感じさせないのが素晴らしい。
ただ残念なのはガメラ撃退作戦がちょっとばかり突拍子もなかったというところ。科学の粋を集めたはずなのに、どうにもこうにも説得力がなくて、初めて観たら思わず笑ってしまうようなレベル。でも、あれから60年経った今でも、人類の科学技術が全く追いついていないっていうのが、何だか悔しいような、嬉しいような(笑)。
それに、アメリカとソ連が中心になって撃退作戦を遂行するっていう設定は現在の国際情勢から見ると、ちょっと皮肉っぽい。そんな色んな事を考えながらの再視聴だったけど、やっぱり初代ガメラはいつ見ても最高! 少年だった頃のワクワク感を思い出させてくれる宝物のような映画。これは劇場のスクリーンで見たかった🐢BSで4K版を視聴

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