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顔 -かお-
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顔 -かお-の作品紹介

顔 -かお-のあらすじ

生まれつき目が見えないハンデを克服し、韓国随一の篆刻家として名を馳せたイム・ヨンギュ(クォン・ヘヒョ)。息子のドンファン(パク・ジョンミン)は“生きる奇跡”と呼ばれる偉大な父を敬い、彼の事業を陰ながら支えていた。そんなドンファンのもとに警察から思わぬ知らせが届く。40 年前に消息不明になった母親、チョン・ヨンヒの遺体が発見されたというのだ。しかも地中深くに埋められていたヨンヒは、何者かに殺された可能性があるという。ドキュメンタリー番組のプロデューサーの提案で調査を開始したドンファンは、行く先々でヨンヒが“醜い顔”をしていたとの証言を聞き、ショックに打ちひしがれる。やがてドンファンがたどり着いたヨンヒの死をめぐる想像を絶する真実とは……。

顔 -かお-の監督

ヨン・サンホ

原題
얼굴/The Ugly
公式サイト
https://kao-movie.com/
製作年
2024年
製作国・地域
韓国
上映時間
102分
ジャンル
ドラマミステリースリラー
配給会社
ツイン

『顔 -かお-』に投稿された感想・評価

kuu
3.6
『顔ーかおー』
原題または英題  얼굴/The Ugly
製作年 2025年。上映時間 103分。
映倫区分 G 製作国 韓国

ヨン・サンホ監督が2018年に発表した自身初のグラフィックノベルを映画化した『顔 -かお-』は、視覚と記憶、そして社会的な偏見が織りなす底知れぬ暗部を抉り出したサスペンス・ミステリーでした。

40年前に失踪した母の白骨遺体発見という衝撃的な出来事を引き金に、一度も母の容姿を知らずに育った息子が、自身のルーツとそこに隠された不穏な真相へと足を踏み入れつづける。原題である韓国語の『얼굴(オルグル)』、そして英題の『The Ugly』という二つの響きが示唆する通り、物語は単なる肉体的な容貌の美醜にとどまらず、歪んだ人間心理が作り出す真実の変容を追及してゆく。

物語は、どこまでも歪な家族の三角関係が核にあるかな。目が見えない故に外面的な貌にとらわれない盲目の彫刻家である父、母の面影すら知らぬまま真実を追う息子、そして世間から、化け物のように醜いと嘲笑され忌み嫌われていた母。主人公ドンファンを演じたパク・ジョンミンは、真実を追い求める現在の息子と、回想シーンに登場する若き日の父ヨンギュという一人二役を見事に演じ分け、血脈の因果と時代の地続き感をみごとな演技力で表現してました。ベテランのクォン・ヘヒョが魅せる晩年の父の凄みや、シン・ヒョンビンが魅せる母ヨンヒの切なくもミステリアスな佇まいは、観る者の倫理観を終始揺さぶり続けます。

また、本作の多層的な構造には思わず息をのんだし、他の観点からは、ひとつの個人に関する記憶が集団の保身や同調圧力、差別の連鎖によって都合よく書き換えられていく恐怖がまざまざと提示されてました。また、障害やジェンダーが交差する文脈で弱者がどのように搾取され、醜悪な存在へと仕立て上げられるんかを描く視点は、きわめて現代的で鋭利かと思います。人々が語る、母の醜さとは、彼女自身の容貌ではなく、彼女をその地位に押し込めた周囲の人間たちの醜悪な内面が投影された集団的な妄執にほかならない。

レビューを読むと、一部で展開のテンポが重苦しく救いがないとか、人物たちの選択があまりにも鬱屈しているといった過酷な世界観に対するネガティブな反応も見受けられる。しかし、その容赦のない不条理さこそが本作の誇るべき真価かと思うしそこが個人的には魅力かと。表面上のサスペンスという皮を剥ぎ取った後に現れるのは、日常的に無意識のレベルで行っているルッキズムやラベル貼りという名の暴力性そのものやし、物語が突きつける問いは冷酷やけど、人間の業を真っ向から描き切る作風は、観る者に深いカタルシスと強い反芻を迫ります。

タイトルの『顔』、そして『The Ugly』。真に醜悪なのは一体だれなんか。スクリーンに映し出されるのは誰かの容姿などではなく、取り繕った仮面の裏に人間が隠し持つ、醜い素顔そのものに他ならない。過酷な現実から目を背けずに描いたからこそ、映画史に深く刻まれる傑作としての存在感を放っている作品やと感じました。


生まれつき目が見えないハンデを乗り越え、著名な篆刻家(てんこくか)となったイム・ヨンギュ。息子のドンファンは偉大な父を敬い、事業を陰ながら支えていた。そんなドンファンに、警察から40年前に消息不明になった母チョン・ヨンヒの遺体が地中深くから発見されたとの知らせが届く。ヨンヒは何者かに殺された可能性があるという。あるドキュメンタリー番組のプロデューサーの提案で、ドンファンは母の死の真相を探り始める。調査を進める中で、ドンファンはヨンヒが「醜い顔」をしていたという証言を次々と耳にし、ショックに打ちひしがれる。やがて、ドンファンは母の死をめぐるある事実に直面する。
背骨
3.5
試写に招待され鑑賞。40年前に失踪した母が白骨死体で見つかったとの報を受け、盲人の父を持つ主人公は当時を知る人たちに話を聞いて回るも共通するのは醜い顔をしていたとの事ばかり…

目の見えない夫と奇異の目で見続けられた妻の、差別と軽蔑と嘲笑に塗れた悲しき人生。心だけは汚れていなかった二人の心までが歪んでいく姿が哀しい…
symax
3.7
…かつて、"便所紙"と呼ばれた女…それが母だ…

母は40年前に失踪した…だがその母の白骨遺体が発見されたとの警察からの連絡を受けたドンファンは、盲目の篆刻家である父ヨンギュと共に警察へ…殺人の可能性もあるとの説明を受けたドンファンは、顔さえ知らぬ母の死の真相を探るため、母を知る人々の証言を辿っていくが、語られる言葉は聞くに耐えぬ言葉ばかりだったのだ…

"新感染 ファイナル・エクスプレス"という泣けるホラー作品を作り上げたヨン・サンホラ監督の最新作は…トンデモなくえげつない…出るヤツ出るヤツこれでもかってくらい性格悪い…

盲目の夫に激ブサイクな妻…それを嘲笑う周囲の人…社会の底辺の更に底辺を残酷に描き、いじめの構造をまざまざと見せる胸糞悪さと集団心理の怖さが見事に表現された作品だと思います。

劇中に怪物級の顔と誰もが話す母は最後の最後までその顔が見えないような演出だったので、そのまま顔は謎のままで観客の想像に任せても良かったのでは?

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